2019年8月7日 更新

潮目が変わったか?いよいよ動き出す為替相場

7月30日〜31日のFOMCで為替が動き出すかと思いきや、8月1日のトランプ大統領の中国への追加関税といういうツイート砲で為替市場が大きく動き始めました。トランプリスクによる動きなのか、それとも別要因なのか。8月以降の相場はについて考えます。

このようにFRBの金融政策が経済の堅調さを受けて引き続きやや慎重に利下げを行うのか、それとも市場フレンドリーにハト派的判断をするのか、米国の長短金利を日々定点観測をしていく必要があります。今回の為替動向から、ここに為替市場のヒントがあるのが間違いありません。
最後に、今回のドル安はバランスシートの縮小が前倒しに終了されたことで今後も長期金利が下がっていく可能性が高くなりました。このような小さな変調が経済のバランスを崩すことがあります。また、グローバルな資金の流れを大きく変えることもあります。例えば、レパトリエーションの加速や本邦勢の外貨ヘッジの増加など。もし今回をきっかけに長期の景気拡大を支えてきた低金利政策と安定した為替レートが動き出すとなれば、ボラティリティの上昇と資産価格の振れ幅の増加を意味しています。これはかなり高い確率で相場の転換点になることは歴史が証明しています。また、日本のお盆時期は商いが薄くボラティリティが高く、仕掛け的な動きがあることも要注意です。
いずれにしろ相場の動きが出て、日頃の鍛錬が試される相場になりました。きちんと準備して臨みましょう。
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渋谷 豊 渋谷 豊
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