時間の使い方が上手な人がやっている時間効率の高め方とは?

同じ仕事量をしながら、時間がないと言っている人と、涼しい顔をしている人がいます。この違いはなんでしょうか? 時間の使い方が上手な人は時間を長期のスパンで見ていて、効率化できる部分を上手くコントロールしているのです。(泉正人著『TIME DESIGN(タイムデザイン)』より抜粋。)

2020.2.10

料理手際が良い人は時間の効率化が上手い

自分自身が持つ「コントロールできる時間」を上手に使うことが、時間をつくる最大のポイントになりますが、それが上手にできないと、時間貧乏になってしまいます。 たとえば、料理。手際よく料理できる人と、そうでない人がいます。
これは男性、女性関係なく、 10分後にサラダを出し、20分後にスープ、30分後にメインディッシュを出そうとしたら、どういう手順で進めていけばよいかを考えます。それで作業を同時進行させていきます。この手順が悪いと、30分が45分になり、さらには1時間もかかったりする場合もあるのです。 料理の手際が良いという人は、時間の使い方が上手い人です。効率化できる部分を上手くコントロールしているのです。
料理の手際が良い人の共通点の1つ目は、料理の手順を逆算できるかどうかです。
これはでき上がりのイメージを頭の中でつくった上で、時間を逆算して優先順位を決めていきます。
料理の手際が良い人の共通点の2つ目は、取りかかるのが早いという点があげられます。あれこれと考える前にとりあえず動きながら考えを進めていくのです。
いろいろ考えてから動くことも大切だと思いますが、そこに時間をとられて、行動が遅れてしまい、結果的にイメージ通りに進まなくなってしまうのです。
料理の手際が良い人の共通点の3つ目は、決断が早いということです。
決断のスピードは行動のスピードに直結しますので、時間効率を大きく影響させます。即断即決ができる・できない、また作業のスピードというのはすぐに変えることは難しいかもしれませんが、知識と経験値を高めれば必然的に判断スピードは高まります。
これは、料理だけの事例ではなく、キャンプの準備などでも、仕事でも、全てに当てはまることだと思いますので、この3つを意識して時間効率を高めてみましょう。

「忙しい」という口癖をやめるだけで、時間の使い方が上手くなる!

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あなたの周りには、「忙しい、忙しい」と独り言を言いながら働いている人はいませんか? アメリカの投資家ジム・ロジャーズは、
「子供のころ祖母から『仕事をやり遂げるためには忙しい人に任せなさい』と教わった。本当に忙しい人よりも、実は暇な人の方がいつも時間がないと言っているものです。要するに、忙しくない人というのは怠惰で時間管理能力が低いのです」
と手厳しいことをいっています。 「時間がない」と言っている人が、必ずしも人より多くの仕事をしているわけではないということでしょう。 同じ仕事量をこなしながら、涼しい顔をしている人もいます。 この違いはなんでしょうか?
時間の使い方が上手い人とそうでない人の違いは、時間をどのスパンで見ているかということかもしれません。
たとえば、「ウサギとカメ」の話をスパンを変えてみてみると、短期で見れば、「ウサギがスゴイ!」ということになりますが、長期で見た場合、「カメがスゴイ!」ということになります。
これと同じように10年単位などの長いスパンで見たとき、スタートダッシュはいいけれど、「急がば回れ」というように、時間をかけたほうがいい場合もあります。
「忙しい、忙しい」と言っている人は、短期のスパンだけでものを見ていることが多いのです。
たしかに、今週1週間のスケジュールを上手に立てられなかったため、目先の仕事に追われてしまう、といったことがありますが、長期のスパンで仕事や成すべきプロジェクトを俯瞰して見ることができれば、中期的タイムマネジメントの一部となるので、きっと「忙しい」という言葉は出てこなくなると思います。
長いビジョンをもたないまま行動してしまうと、その場その場であわてて対処するため、常に忙しくなります。
長いビジョンをもって「この点は長い線の一部」と考えることができれば、なんのために今があるのかを理解できるため、早く行動できます。
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