2019年3月14日 更新

忙しい時こそ休憩を!仕事ができる人は脳の働き方改革をしている

常に向上心を持つビジネスパーソンは当然のように、効率的に仕事をこなしていることでしょう。しかし、もし無駄な時間を作ることなく常に全力投球している人であれば、さらに生産性を高めることが可能です。実はちょっとした休息時間を取ることで、脳の機能をフルに活用することができます

2019.3.14

1 「脳の働き方改革」の意味・するべき理由は

少子高齢化が進む日本では、働き方改革によって生産性を向上させようという動きが広まっています。具体的には女性や高齢者を積極的に雇用し、それぞれが持つ能力を活かせる場で働いてもらうことにより、仕事全体の効率を高めようということです。
では個人の働き方についてはどうでしょうか。無駄なくスケジュールをびっしり詰め込んで、効率良く仕事を進めているという人は多いと思います。しかしそのように仕事に集中していると、実は脳の大事な能力を眠らせたままにしてしまうことをご存知でしょうか。
仕事に集中している時に眠っている脳の機能を活用しようというのが、「脳の働き方改革」です。

2 無意識下の脳は大量のエネルギーを消費して活動する

眠っている間に脳は情報を整理して記憶を定着しています。夢を見るのは、その作業による副産物のようなものです。このように無意識下にある脳は、「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」とよばれる神経回路を使って活動しています。DMNの名付け親であるワシントン大学のM・E・レイクル教授によると、意識的に活動している時の脳のエネルギー量は脳全体のわずか5%であり、残りの20%は脳細胞のメンテナンスに、75%は無意識下において消費されるそうです。
そしてこの無意識下で働くDMNは、次の3つの役割を持つと考えられています。
① 自分自身について考える
② 自分が置かれている状況を把握する
③ 自分が経験したこと・学んだことを整理する
これらを無意識下で、あたかも車のアイドリングのように行うことによって、これから起こりうる出来事に対処できるようにしているようです。実験によると、DMNの活動を観察すれば、被験者がミスをするかどうかは30分前に予測できたという報告もあります。
DMNは脳内に散乱するあらゆる情報を分析・統合して記憶に定着させようとします。これは、これから起こりうる事態に備えてシミュレーションするのが目的でもあるようです。そして自分が抱えている問題や課題に対する「答え」をも見つけ出そうとします。その過程において、アイデアや閃きが生まれやすくなります。
浮力の原理を思いついたアルキメデスや万有引力の法則を発見したアイザック・ニュートンも、毎日いろいろと考え悩む中で、ふとリラックスした瞬間にこれらが閃いたとされています。
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