2018年10月18日 更新

名画を観てひとりアート研修。「黒」に近づいて、感じる心を深めてみる

こんにちは。芸術の秋ですね。美術展用映像・コンテンツ企画製作= “美術展のクロコ業”十余年の、かってんともこと申します。あなたは、アートに接して感じたことを人に語ることができますか? 企業にも導入されているアート研修をおひとりさまでも。美術「ひとり研修」第2回目は、「黒」にまつわるお話です。

この絵、何が描いてあると思いましたか? 教えてください。
2018.10.14

「黒」って何もの?

gettyimages (23301)

皆さんは、「黒」にどんな印象を持っていますか?
高級やモダンな印象もある一方、喪を表す色であり、負けは黒星、有罪はクロ、最近ではブラック企業など。暗い、悪い・・・多くは負のイメージではないでしょうか。
今回は、「黒」をそんな負の印象だけで済ませてはもったいない、「黒」に近づこう!というお誘いです。
「黒」という色。
印刷から映像に仕事を移した時、驚いた事があります。
プリンターのトナーでおなじみのように、印刷物制作ではCMYKの4色、シアン、マゼンタ、イエロー、クロのインクをどう使うか、%を指定する事で希望する色を印刷します。
黒はクロ、または他の3色を混ぜ合わせて指定。100%に近い程“黒い”わけで、私の中で「黒」は長いこと、他の3色と対等の“色”として当然の存在感をもっていました。
対して映像はRGB。レッド・グリーン・ブルーで構成します。美術や理科の教科書で見た、“光の三原色”ですね。
RGB世界での「黒」。映像(モニター)で黒を表現する場合、RGBは全てオフ。“信号なし”というのが、映像における「黒」なのです。
そう、「黒」は“無彩色”、0%・・・何もない。

印刷物は“色の三原色=光が当たり反射して見える色“(三原色はCMY。CMYが混ざれば「黒」ですが、印刷ではより黒さを出すためKを加えているそうです)、映像は”光の三原色=発光で見える色”がベース。印刷物で「黒」の存在を当然にしていた私には、ある日100%が0%、でもどちらも「黒」・・・これは少なからぬ衝撃でした。
全部ある、同時に何もない、という哲学問答。文字通りの“色即是空”。
これは侮れない・・・

色彩を扱う芸術家達は当然、この侮れなさ= “「黒」がなにものか”を、大きなテーマにしていました。例えば18世紀末、自然の光を捉えようとした印象派の画家たちは、自然界に黒はないぞ!と黒絵具を追放。ルノアールがいやいや黒は色の女王だといえば、同感だ、と語り合うルオーやマティス・・・
そんな論争や試行錯誤を経た、作品の中の「黒」。
この人は、なぜここにこの哲学な色を?そう思って見始めると、「黒」が、そして不思議な事に作品全体が、急に新しい深みと活気を帯びて感じられるようになったのです。

では冒頭の作品の「黒」をご一緒に

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