それが結果として、小さいですけれども一つのブランド……リバースプロジェクトというブランドになってきた。
これからの10年というのは、今度は、我々がこのブランドというものを使いながら、「いかに仕事化をしていくか」ということになると思います。やっと会社になってきた。
リバースプロジェクトって、ゼロからイチを生み出していくことばかりだったんです。このゼロからイチを生み出すところというのは、仕事になりづらいんですよ。でも、非常に大事なことなんです。これがなければ何も生まれないので。
今後は、ゼロから生まれたことを1から5に、5から10にしていく、という段階です。
STAGE編集部:最近ではどのようなプロジェクトにとりくんでいますか?
龜石さん:例えば、囲碁教室のプロデュースです。
「囲碁を通じて子供の深い人間力の育成を目指す」というコンセプトで、一般社団法人囲新プロジェクト(所在地:山口県周南市)とともに、明治維新150周年を迎えた山口県周南市に囲碁教室「いいいいい 教室」を4月1日にグランドオープンしました。
「囲碁を通じて子供の深い人間力の育成を目指す」というコンセプトで、一般社団法人囲新プロジェクト(所在地:山口県周南市)とともに、明治維新150周年を迎えた山口県周南市に囲碁教室「いいいいい 教室」を4月1日にグランドオープンしました。
答えなき変革の時代と言われる現代社会において「課題、自己、人」に対して自ら考え実行するスキルが必要と言われています。本プロジェクトは、これらの能力を実践的に伸ばすための場を地域から創出し、囲碁を通じた子供の深い学びを研究、囲碁のさらなる普及を目指し発足したプロジェクトです。
今後、「いいいいい 教室」を起点とし、次世代のリーダーとなる「21世紀を生き抜く力」を持つ子供たちの育成に貢献していきます。
地方創生サービスが生まれるプロセス〜grully(グルリー)
龜石さん:もうひとつ、昨年できたばかりの我々にとっては初のIT会社、リバースプロジェクトネクストがあります。
実は、リバースプロジェクトネクストは東日本大震災が起点といえます。
我々は、支援活動は継続しよう、フェーズを変えてやっていこう、ということを最初に決めて宮城を中心に活動していたんです。最初は、直接的支援としてクラウドファンディングを企画実行しました。「次に何か」ということで「復興商店街」というのが立ち上がったのですが、この復興商店街も3年後ぐらいには、ほとんど閑古鳥が鳴いている状態で。
そもそも震災がなくても「過疎」傾向にあったところです。震災の記憶が風化しつつある中で、そこに人を行かせるというのは、並大抵のことじゃないんです。