2020年3月19日 更新

大暴落相場では何を目安にすればいいのか。PBRに着目

今回のような歴史的な暴落相場では、PERといったファンダメンタル指標や、騰落レシオといったテクニカル指標はあまり当てになりません。とくに騰落レシオは、これまで想像もしたことがない異常値が出現しました。

今回のような歴史的な暴落相場では、PERといったファンダメンタル指標や、騰落レシオといったテクニカル指標はあまり当てになりません。とくに騰落レシオは、これまで想像もしたことがない異常値が出現しました。

PBRが1年を超えて1.0倍を割り込んだことがない

私は「歴史的」と名の付く相場では、PBR(PERと同じファンダメンタル指標)がもっとも適していると考えています。というのも、PBRが1年を超えて1.0倍を割り込んだことはないからです。

「新型コロナ・ショック」の鍵を握る0.8倍という数字

リーマン・ショックが起こる前の2008年以降から振り返ってみると、PBRが1.0倍を下回った時期はいずれも短い期間でしかありません。そのなかでも0.9倍を下回った時期だけを拾ってみると、リーマン・ショック期(2009年)の0.81倍、欧州債務危機(2012年)の0.87倍、そして今回の新型コロナ・ショックの0.84倍(3月13日の終値で計算)の3回しかないのです。

日経平均が3月13日の場中に付けた安値1万6690円は、ほんの短い時間ではあるものの、リーマン・ショック期の0.81倍を下回っていました。まさに今週末は、100年に1度の大暴落といわれたリーマン・ショック期の最悪時の相場が、PBRのうえでは起こっていたというわけです。

そういった意味では、PBRが0.8倍前後に当たる株価は買いで対応したいですし、0.8倍を下回る局面では買い下がるのが正しいと考えています。そのためには、目先の株価は無視して、1年後を見据えて買わなければなりません。これは、通常の投資家にとって恐怖心との戦いになります。

それとは対照的に、リスクを取らずに安全策で行く場合、新型コロナの感染拡大が終息する見通しが立った時点で買えばいいでしょう。ただし、その時には株価が底値から相当上昇していることに留意する必要があります。

底値を形成するのはこれから

今回の株価暴落の想定外には、原油価格の暴落がありました。サウジアラビアが自暴自棄になった(=同国は原油を減産すると言っていたのに、反対に増産することを決定した)結果ですが、これが日経平均をさらに2000円程度は押し下げたとみています。

世界の株価を不安定にしている米国株式市場では、NYダウが3月12日に過去最大の下げ幅を記録した後、翌日13日には過去最大の上げ幅を記録しました。しかし、NYダウにしても日経平均にしても、これからの各国の財政・金融政策の効果、感染拡大の動向がはっきりしないと、底値を確認したとはいえません。

おそらく、底値を確認するまでに、その過程では下へ向かう局面が何回かあるでしょう。日経平均が3月13日の安値を底に下値を切り上げていくのか、あるいは新しい下値を模索してくるのか、それは誰にもわからないことです。

新型コロナの感染拡大が終息する1年後を見越して、今から少しずつ行動を起こしてみてはいかがでしょうか。

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