2020年2月4日 更新

日経ヘルス編集長に聞く!健康で美しく働き続けるための2020年健康トレンド

医学の進歩により人生100年時代がやってくるなか、ビジネスパーソンにとって、ただ寿命を伸ばすだけでなく、ベストパフォーマンスを出し続ける健康な体づくりの方法を知っておきたいものです。今から取り入れるべき健康法や2020年の健康トレンドについて、日経ヘルス編集長の白澤淳子さんにうかがいました。

18年の取材で分かった健康のための食事法とは

STAGE編集部:健康のための食事法について教えてください

日経ヘルスでは、多くの食事法を取材してきましたが、津川友介さんの「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」は現時点で一つの解なのではと私は思っています。
津川さんは、データのエビデンスに基づいて食材を5つに分類しています。例えば、健康にいいというデータがしっかりあるのは野菜と果物、魚、精製度の低い炭水化物など。一方、悪いデータがあるのは、加工肉などと紹介されています。

また、日本人を対象とした研究結果から定められた「科学的根拠に基づいた『日本人のためのがん予防法』」の食事の項目も参考になります。減塩、節酒にも言及されていますが、それも重要です。ただ、あまりに厳密にしすぎても、食事を楽しめず、ストレスになりますから、そういった知識も頭に入れつつ、柔軟に対応されるのがいいのではと思っています。
STAGE編集部:白澤編集長の食事について教えてください

わざわざお話しするようなことでもないのですが、気がつくと食物繊維はとれていないことが多いので、積極的にとるようにしています。たとえば、〆切前の忙しい時期には、コンビニを利用しますが、そこでも食物繊維がとれるものを選びます。
手軽なのは、もずく酢と納豆を混ぜた「もずく酢納豆」です。自宅では、たまにキムチも混ぜます。18年間、日経ヘルスで取材をしてきて、お酢と納豆は良いとわかっているので意識的に取り入れています。

あとは、プレーンのヨーグルト1パックに、砂糖を使っていないドライフルーツを一晩漬け込むことも。これは日経ヘルスで何度も取り上げています。一晩置くと、ドライフルーツが柔らかくなってとても美味しいです。
ヨーグルトの最大の弱点は、食物繊維がないこと。そこをドライフルーツで補うわけです。きなこを混ぜるレシピも紹介してきましたが、やはりドライフルーツが一番美味しいですね。

健康で美しく働き続けるために意識したいこと

STAGE編集部:健康で美しく働き続けるために意識すべきことは?

健康を維持することが美しさにつながるのではと、日経ヘルスでは考えています。まず、運動を取り入れ、いつまでも動ける体の土台作りをすることが大切だと思います。運動は骨・筋肉にも、脳にも効くとわかってきました。
特に女性は、40代以降、女性ホルモンの減少により、骨が弱くなりやすくなるので、骨を守るためにも、骨を支える筋肉量を維持するためにも重要です。筋肉は弱くなった関節をサポートする働きもあります。食事による極端なダイエットをすると、やつれたり、げっそりしたりするので、体にいい栄養を“足す”“満たす”意識で食事を選ぶといいと思います。

日経ヘルス2018年8月号の特集で紹介しましたが、2016年の男性の平均寿命は80.98歳、女性の平均寿命は87.14歳。まだまだ伸び続ける可能性があり、2016年生まれの女性が90歳まで生きる割合は、49.9%と推測され、約2人に1人の人があてはまることになります。

人生100年時代、元気に動ける時間を延ばすために、楽しく健康習慣を取り入れることからはじめてみてください。

左から、日経ヘルス、提携する日経グッデイから出版されている筋肉に着目した書籍 ◆女性が医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本/中野ジェームズ修一 (著), 伊藤 恵梨 (監修) ◆強く美しいカラダを手に入れる! 超・尻トレ/荒川裕志(著)、谷本道哉(監修) ◆一生劣化せず今すぐ若返る 整筋・顔体大全/村木 宏衣 (著) (出版社:日経BP)

白澤 淳子さん

大阪府生まれ。大阪大学人間科学部を卒業後、医療専門の出版社を経て、2001年日経BP社入社。以後、18年間、『日経ヘルス』編集部に在籍。
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