医師・弁護士は開業すればお金持ちの職業になる?
お金持ちイメージがある職業と言えば、必ず登場してくる医師ですが、企業経営者の場合と同様、お金持ちの職業たり得るのは雇われの身の勤務医ではなく、自らも経営者である開業医ですね。厚生労働省の賃金構造基本統計調査などを参考にすると、勤務医は激務の割に平均年収は1,200万〜1,300万円程度です。年収800万〜1,000万円程度しか得られていないケースも散見されます。しかし、開業医になれば、法人でも個人でも平均年収は2,500万円前後にはなり、年収数千万円であることもザラの職業です。
開業医は、眼科や糖尿病診療科、美容外科など特定の専門診療科が有利で、自由診療分野(アンチエイジング、レーシック、不妊治療など)であれば一層有利です。
私の親族に都心部の高級住宅エリアで眼科を開業した者がいますが、昨今の高齢化社会も追い風になっているのでしょうか、経営状態は安定して良好、相応の利益を得ることができています。これに対し、弁護士の平均年収は700万円程度と考えられます。しかも、法律事務所や一般企業に勤務する弁護士、開業している弁護士など全ての形態を含む、職業としての平均値です。
問題なのは、開業した弁護士の4人に1人は年収100万円にも満たないと見られ、お金持ちの職業どころか、まともに生活できる職業ですらなくなってきていることです。この原因は、2006年から実施されている新司法試験制度によって弁護士資格の取得者が急増し、供給過多の状態に陥っていることにあります。大型案件は、どうしても定評ある大手弁護士事務所へ行ってしまいます。個人経営の零細な弁護士事務所は、中小企業の法務や国選弁護人などを引き受けたりしつつ、辛うじて凌いでいる場合が少なくありません。最近の弁護士は、医師よりもさらにお金持ちとそれ以外との格差が大きい職業なのですね。
お金持ち女性に多い職業は? 意外な仕事で年収1,000万超えも!

お金持ち女性に多い職業と聞いて、どんな仕事をイメージしますか。医師、弁護士、公認会計士あたりは定番ですが、高難易度の国家資格が必要であり、誰でも就ける職業ではないですね。厚生労働省による賃金構造基本統計調査なども参考に、お金持ち女性を目指せる職業を考えてみましょう。