今回は、上司であるあなたが部下との関係性を良好なものとするためのコツを3つに分けてご紹介します。
まずは良いところを見逃さず「褒める」
意識的ではなくても、気づいたときには部下から「上司ぶっている」「指示するだけの人」などと思われている可能性も。言葉にはあらわしていなくとも、「部下がきちんと仕事していない」「ミスが多くて本気で仕事をするつもりがあるのか」など、部下に対する不満が行動や態度にあらわれているのかもしれませんね。
まずは、部下の日々の行動をしっかり見る・把握することが大切です。そして、結果だけにとらわれず要所要所で「褒める」ことを欠かさないようにしましょう。ささいなことを褒められると、人間は相手に信頼や忠誠心を持つことにつながります。
一方的に話すのではなく話を「きく」姿勢が大切
コミュニケーションは、双方の感情をうまくやり取りすることが非常に大切です。上司から部下に対して話す場合には、一方的になることなく、部下からも話を「きく」姿勢をとるようにしましょう。
業務以外でも、積極的なコミュニケーションは欠かさないようにし、常に相手の考えや気持ちを理解する姿勢をあらわしましょう。そうすることで、部下は上司に対して「自分を理解しようとしてくれている」「一緒に頑張って仕事に取り組んでいけそうだ」と感じるはずです。
指示するのではなく「考えて行動させる」
部下に対して仕事を「指示する」という感覚ではなく、それぞれの部下に「必要で適した仕事を任せる」気持ちが大切です。そしてミスなども含め、思ったような結果に至らなかった場合には、「自分で考え行動させる」ことで部下の成長を促します。
人間だれしもミス・間違いは起こるものです。しかし、その後の行動によって、社会人として大きく成長する可能性が大いにあります。部下がビジネスで優れた人材として活躍するには、自分で問題を見つけ、行動に移し、改善していく力が欠かせません。
相互コミュニケーションが近い将来の「生産性向上」へ
上司という立場になると、「自分の気持ちを部下に伝えたい」「部下が自分の目指す方向を向いて努力してほしい」「自分の力で部下を教育・指導したい」という気持ちが優先してしまう場合も。しかし、部下はロボットではなく一人の人間です。
お互いが率直に気持ちを伝えあい、理解し合う関係が、結果として企業の生産性向上を導くことでしょう。