お財布に入ってる金額はいくらですか?
特に昨今はクレジットカードや電子マネーによるキャッシュレス化が進んでいますから、現金は必要最低限の金額しか持ち歩かない人もめずらしくなく、日常生活で困ることはありません。
キャベツとマンションの適正価格を判断できますか?
わたしたちは週に何度もスーパーに行っていて、いつも1玉200円で売っているキャベツが300円な日があれば、他の野菜のメニューを考えるというように、小さな買い物では冷静に判断しながら生活しています。
でも、人生では大きな買い物をする場合もあります。たとえば、家のリフォーム代金でフローリングの工事に50万円かかるとなったとき、その金額が適正化どうか判断できる人はどれだけいるのでしょうか。さらには、マンション購入で3,000万などとなったらなおさらです。
よくわからないので、気が大きくなったり、その場の営業トークや雰囲気に流されて非合理的に決断してしまうというわけです。
◆ 月5万円で1億円を作った人に共通する 「資産形成期の行動」とは
大きなお金に慣れるトレーニング法
そのトレーニングとはお財布にいつも50万円を入れて持ち歩くこと。わたしも実際にやっていましたが、「この財布を落としたら1カ月くらい落ち込む」くらいの自分にとって大金を入れておくのがポイントです。
50万円も入っていれば落としたり盗まれたりしないよう、財布を入れたカバンが気になってしまいますし、目が合った人がみんな泥棒に思えるくらいの緊張感があります。でも、1週間、2週間と経つうちに気にならなくなり、1カ月もすれば、大金を持っていることが当たり前の状況になるでしょう。
それに慣れると数十万円、数百万円のものを買おうと検討する時に、必要以上に舞い上がったり、気が大きくなってムダ遣いをしたりということがなくなります。それは「50万円ならこれくらいの価値がある」という肌感覚が身についた証拠。これは私自身が実証済みで、スーパーでどのキャベツを買うか考える時のように、大きな買い物でもその価値と価格を正しく見極めて冷静に判断できるようになります。
これを数カ月間から数年間続けて大金を扱う感覚に慣れたら、トレーニングはやめてしまっても構いません。語学や自動車の運転と一緒で、一度身につけばその後も体に残るからです。トレーニングを始めるなら、早ければ早いほうがいいでしょう。
若いうちに感覚を養っておけば、これから長い人生を送るうえで大きなお金で失敗するリスクを減らせるからです。ところで……、実践はあくまでも自己責任でお願いします。無駄遣いのための大金ではないのでご注意を。