ソムリエが居るレストランで、ワインをボトルで注文した時にホスト・テイスティングを求められることがあります。これは、選んだワインがお連れ様に飲んで頂くのに問題(=ワインの欠陥。コルク臭やひどい酸化など。)が無いかどうかのチェックをするということです。接待の席で、ホストがワインを選んでおきながらゲストの方にホスト・テイスティングをして頂くという場面を何度か見たことがありますが、ホスト・テイスティングは上述のような目的のために行うものなので、特に接待の場合はゲストの方に味見をして頂くという行為は本末転倒です。
・ワインを飲む時のマナー5:ワインの味わい方
実際にワインを飲む場面では、是非ワインの欠点を言うことは避け、美点を褒めてあげましょう。本当に失望するようなワインに出くわしてしまった場合は別ですが、そのようなケースはとても稀なはずです。例えば、グラスの中のワインが思ったよりも薄く感じてしまっても「軽やか」ですとか「エレガント」と表現してみてはいかがでしょうか。
最後に、ワインに限ったことではありませんが、飲む強要はしないことです。
最後に、ワインに限ったことではありませんが、飲む強要はしないことです。
ワインのワン・ランク上の楽しみ方:「グラス」と「温度」
本当に大切なことはシンプルで、ワインは楽しむべきものです。
ワン・ランク上の楽しみ方ができるコツをご紹介します。
私は、ワインを最高の状態で楽しむ2大要素があると考えております。それは前述致しましたが「グラス」と「温度」です。レストランではワイン担当者がそれぞれ管理してくれますが、ご興味のある方はレストランでもご自宅でも、ひとつのワインを複数の異なる形状のワイン・グラスで飲んでみると同じワインが違った印象で感じられることと思います。このワインはこのグラス、という絶対的な正解は無いと思います。その時の気分や体調によっても変わるでしょう。いろいろ試してみることをお勧めします。温度に関しては、低いと香りのヴォリュームが下がり、酸味が強めに感じられます。高いと香りのヴォリュームが増し、酸味が比較的穏やかに感じられます。温度が高すぎるとアルコールが強めに感じられ、香りも味わいも焦点が合わなくなりますので、25℃は超えない方が良いと思います。夏場の常温のワインは良くない、ということですね。
今回はワインのマナーについて書きました。ワインは難しく考えるべきものではありません。楽しんでください!
ソムリエが教えるワインを楽しむ勉強法|今すぐワインが選びたくなる
ワインが好きでも「選ぶときに迷ってしまう」「勉強するのは敷居が高そう」ということはありませんか。ワインは楽しむものであり、難しい勉強の対象ではありません。少し知識があるだけで、食事がより豊かになります。今回はワインの本質と、勉強方法のコツをご紹介します。