高級マンションコンシェルジュが富裕層に教わった朝活のコツ

前回、富裕層の方が早起きする理由、実践している内容についてお伝えしました。今回は、筆者がマンションコンシェルジュとして働いていた頃、居住者の方々に教わった早起きのコツや、筆者が早起き生活を試した効果をお伝えします。

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2018.11.19(2021.1.28更新)

富裕層から教わった早起きのコツとは

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富裕層の方々は、毎日とても健やかな朝を迎えていらしたので、夜型だった筆者は早起きのコツなどを時々伺っていました。そこで教えていただいたことをいくつかご紹介します。

最初は早起きできただけで自分をほめる

ある方が教えてくれたのはこんな内容でした。 「最初は早起きできただけで自分をほめること。朝食には好物を準備して、あえて自分を甘やかす。早起きは楽しいのだと脳にすり込むことから始めると良いよ。」
とても真面目な方だったので、「自分を甘やかす」という言葉は意外でしたが、確かにその通りだと思いました。起きたらまず大好きな物を食べたり、好きなことができる時間だと思えば、楽に起きることができます。ベッドから起きてしまえば、後は簡単です。

昨日できなかったことを書き出す

また、別の方はこんなことも話してくれました。 「昨日できなかったことをふせんに書き出して、その下に今日やるべきことを書いてTo Doリストにする。達成したらペンで線を引いて消していく。この作業が達成感や充実感を生み、やる気につながるんだ。 To Doリストを書く時は、手帳を開き、月間目標や年間目標が書かれたページを見ながら書く。将来の夢のページでも良い。たとえ目標とは関係のないTo Doだったとしても、脳は潜在的に目標に近づくための行動だと考えるようになる。」
大きな目標に向かって、1日単位の小さな目標を設定するようなイメージです。ポイントは必ず手書きでメモに残すこと。指を動かすことで、脳が目覚める効果もあるのだそうです。

4週間続ければ習慣になる

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さらに、こんなことを教えてくれた方も。 「4週間、つまり28日間の中で、できるだけ早起きする日を多くすること。毎日でなくても構わない。10日だけでも、いつもより2時間早く起きられたら、月に20時間も自由な時間が増える。これは、人よりもほぼ1日、多く過ごしているようなものだよね。 2時間が辛ければ、まずは1時間からでも良いんだよ。無理に続けて挫折するよりもよっぽど良い。人間は4週間同じことを続けると習慣になるから、楽にこなせるようになるよ。」
「毎日でなくても構わない」という言葉に救われ、やってみようという気持ちになれました。4週間のうち10日でも、1時間起床を早めれば10時間の余裕が生まれるという考え方は、今でも私の早起き生活を支えてくれる金言となっています。

富裕層のアドバイスを実践してみた効果は?

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富裕層の方々に教えていただいた内容を、私はさっそく実践してみました。5時起き生活をしばらく続けてみることにしたのです。 すぐに変化を感じたのは、集中力が上がり、持続したことです。筆者は一つのことに集中するのが苦手で、読書中に何か思い立ってスマホを操作したりと、集中力が散漫するクセがあります。
しかし、朝の時間帯だけは集中することができるのです。仕事は午前中に片付けろ、とよく言われますが、朝の時間帯は集中力と生産性が高まる「ゴールデンタイム」と言えるでしょう。
また、早起きを実践するようになってから、ストレスが溜まりにくくなったことも実感できました。早起きをすると爽快感で満たされ、心がスカッとするのです。
記憶も定着しやすく、朝に勉強した内容は1日頭の中にあるので、忘れにくいように感じます。とにかく早起きにはプラスの効果しかないと断言できるほど、たくさんの良い効果が実感できました。

一番大切なことは、早起きをしてどう変わりたいか

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早起きは本来、起きることが目的なのではなく、何をするかが重要です。早起きして読書をする、資格の勉強をする、料理や筋トレをするなど。そしてその結果、どうなりたいか?どんな効果を得るための行動なのか?
資格の勉強であれば、早起きをすることは手段、資格の勉強は目的、資格に受かることが目標・効果です。自分が今1番伸ばしたいこと、頑張りたいと思っていることをするのが良いのではないかと思います。
「今日は資格の勉強をしていないから、家に帰ったらやらないと…」と考えていると、いつしか勉強自体が苦痛になってしまうかもしれません。 しかし、朝やっておくと「やらなければ」という発想になることもありません。早起きによって、夜に余裕が生まれることに気づくはずです。
長谷川 チエ

長谷川 チエ

富裕層向けの不動産販売と、都心マンションでのコンシェルジュ業務を10年経験したのち、フリーランスのWebライターに転身。 個人投資家としても行動心理学を学びながら、10年間トレードを継続中。
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