2018.4.9
レターポットやORコード決済といった新しい送金のかたち
レターポット
仮想通貨の登場で、お金を送るなら銀行からという概念が覆されています。
キンコン西野さんが考案した仮想通貨レターポットがその一つです。レターポットは、一文字に5円の価値をのせて「気持ち」を送ると言ったもので電報に貨幣価値が付いているような感じですが、換金は不可といったサービスです。
キンコン西野さんが考案した仮想通貨レターポットがその一つです。レターポットは、一文字に5円の価値をのせて「気持ち」を送ると言ったもので電報に貨幣価値が付いているような感じですが、換金は不可といったサービスです。
このレターポット、2018年にはついに「公式ポット」のリリースによって、募金を募るという次元のサービスに到達しました。初回の公式ポットは、はれの日被害にあった成人達に成人式をプレゼントするという趣旨でした。賛同したユーザーからは、51万円もの寄付が公式ポットに集まったそうです。今後の進化が楽しみなサービスです。
アプリやQRコードで送金可能に
「りそな銀行」「住信SBIネット銀行」「スルガ銀行」は、2018年秋からアプリで3行間の送金サービスを始めると発表しました。ここでは仮想通貨のブロックチェーン技術が用いられています。ブロックチェーンとは分散型の信用管理システムのことで、従来の銀行のような中央集権的な信用管理ではありません。ですので、いちいち時間がかからない確実で迅速な決済「スマートコントラクト」が可能になるのです。
この3行間のサービスにはこんなメリットがあります。
この3行間のサービスにはこんなメリットがあります。
・手数料が安くなる
・休日や深夜も即時送金可能
・口座番号ではなく電話番号に送金可能
・ORコードを読み込み送金可能
・休日や深夜も即時送金可能
・口座番号ではなく電話番号に送金可能
・ORコードを読み込み送金可能
現時点ではまだ「りそな銀行」をはじめとする3行しか参入を発表していませんが、そもそも61金融機関が共同開発した技術のため、今後参入する金融機関が続く見込みです。海外送金にも対応の予定です。
ブロックチェーンはインターネット並みに爆発的に普及する?
ブロックチェーンは、仮想通貨を語る上で外せない技術です。しかし、私達の生活にはそんなに影響はないのかな、と思っていませんか?ブロックチェーンは、銀行の一極集中型の信用管理に対し、分散して信用管理する「新しい信用の担保のかたち」ですが、どうやらこれがもの凄い勢いでこれから普及していくらしいのです。経済学者・野口悠紀雄氏が下記のインタビューで、ブロックチェーンがインターネット並みの爆発的普及を見せるという予見を述べています。
野口氏は、ブロックチェーンによるスマートコントラクトが一般的になると次のような変化がもたらされると述べています。
・国内送金コストダウン
・海外送金コストダウン
・インターネットでの小額ビジネスの活性化
・海外送金コストダウン
・インターネットでの小額ビジネスの活性化
送金コストダウンによって、今まで大企業に占められていた分野に個人やスモールビジネスが台頭してくると野口氏は予見します。
これには個人的に実感があります。スカイプオンライン英会話を始めた友人が、講師として米国の母親を採用した時のことです。Paypalで報酬を海外送金しようとしたのですが、手数料が高くて割に合わず結局母親の採用を諦めました。ビジネス規模が大きければ手数料は問題にならないのにと、私達は思ったものです。
送金コストダウンは、個人やスタートアップのビジネス参入の後押しになるのは間違いないのではないでしょうか。
送金コストダウンは、個人やスタートアップのビジネス参入の後押しになるのは間違いないのではないでしょうか。
ブロックチェーンによって信用を扱う仕事はいずれ要らなくなる?
野口氏は上記サイトで、もう一つ恐ろしいことを予見しています。それは、ブロックチェーンによって「信用を扱う業務」は削減されていくというものです。信用を扱う業務とは何でしょうか。
・契約、証明、記録などに関わる仕事
・行政書士
・司法書士
・公務員
・行政書士
・司法書士
・公務員
こんなドラスティックな変化が起きるのでしょうか。野口氏によると、安定職といわれるこれらの職種は、ブロックチェーンという新しい信用担保が普及した暁には削減されていくというのです。スマートコントラクトによって信用証明に革命が起きれば、その為にかなりの時間とお金を要した時代は過去のものになるということでしょう。
まとめ
いかがでしたか。難しく思われがちなブロックチェーン技術ですが、少しでも身近に感じて頂けたなら嬉しいです。「お金の民主化」とうたわれるブロックチェーン技術が、私達の生活を大きく変える日は近いのです。