【女性リーダーの心得】家庭と仕事を両立するための処世術

「家族と過ごす時間も、仕事をしている時間も同じくらい大切。」女性リーダーにとって、家庭と仕事はどちらも手放せない大切な存在といえるでしょう。しなやかに仕事をこなす女性リーダーになるための、家庭と仕事の両立方法をご紹介します。

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2018.12.18
「仕事に注力しすぎて家族との時間が持てない」「家事に追われて、仕事に対して思う存分力を注げない」といったフラストレーションをためている女性リーダーは少なくありません。今回は、家庭と仕事をうまく両立させていくための処世術を4つにまとめてご紹介します。

頑張りすぎていませんか?不要な業務はやらない決断も必要

近年では結婚後も仕事を続ける女性が増えており、多くの企業が積極的に女性の進出を後押ししています。「仕事が大好きで、結婚後もこれまで同様キャリアを重ねていきたい。」そう願い、自分の明るい未来を思い描きながら仕事に邁進している女性も多いことでしょう。
一方で独身の頃と大きく異なるのが、家庭での役割。掃除・洗濯・料理と、毎日の生活を支える家事が女性の小さな肩に重くのしかかります。リーダーという役割を任される女性によく見受けられるのが、「頑張り屋」「完璧主義」「努力家」といった特徴です。
これまでさまざまな仕事をきっちりこなしてきた女性ほど、仕事を手放すことができません。そうなると、いつか心身に支障をきたしてしまう恐れもあります。まず仕事において、手放せる仕事は部下に任せて信頼する、いらない仕事は思い切って排除するという決断が必要です。
また家事については、近年では家事代行サービスなど、働く女性に便利なサービスが増えています。ときには自分の体を休めるためにも、サービスを利用したり、たまには外食デーをつくってみたり、完璧を求めず「やらない・休む」決断をしてみませんか?

自分のための時間も大切に

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人は忙しすぎてしまうと、肉体だけでなく精神的にも追い込まれてしまいます。結果として、仕事でミスをする、効率が悪くなる、思わず部下に当たってしまう、家庭でケンカが絶えなくなるといったトラブルが増えていくでしょう。
職場環境・家庭環境で不協和音が生じたときには、一呼吸おいて自分の心を向き合ってみることが大切です。たとえば、週末には大好きなカフェでのんびりと読書にふける、夫婦で映画や小旅行に出かける、仕事の合間にお気に入りのカップでお茶を飲むなど。
自分だけの空間を作ることで、精神的な安定感が戻り、イライラした感情とさよならできるはずです。うまくいかない時こそ、自分の時間・自分の気持ちを大切にしてみてください。

「夫に頼る」という手段も考えてみて

時代の流れとともに、共働き世帯は増加しています。責任感の強い女性リーダーだからこそ、「夫に頼れていない」場合も少なくありません。不満が爆発してしまう前に、夫婦で家事について真剣に向き合ってみましょう。おすすめなのが、家庭での役割分担を見える化することです。話し合った結果、役割をタスクにして色分けて、ホワイトボードなどに書き込んでそれぞれの分担を明確にしてみます。
お互いに仕事を持っているからこそ、女性に家事の負担がすべてまわってしまうのはつらいもの。夫婦で積極的に話し合い、たとえ1項目でも家事をお願いできるよう、夫を育てていきましょう。

「性別」「固定概念」にとらわれず「女性らしさ」を強みに変えて

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女性リーダーのなかには、「性別」に関して無意識のうちにとらわれてしまっている人も少なくありません。というのも、リーダーという役割上、日本では「男性よりも評価されない」という意識が根強いのが現状です。日本は欧米諸国に比べると、女性管理職の数そのものが少なく、その点ではまだまだ発展途上ともいえます。しかしこうした固定概念は、女性リーダーのほうから覆していく気持ちも大切です。
女性リーダーは、「しなやかさ・柔軟性・協力的」など女性らしさを強みに活かしたリーダーとなる資質があります。「リーダーはこうあるべき」「男性リーダーのように」という感覚ではなく、「自分らしく」「女性だからこそできる」といったポイントを大切にしてみてはいかがでしょうか。
「家事などの負担が多いから仕事ができない」と思わず 、「女性スタッフの気持ちに寄り添える」といったプラス思考で、キャリアアップを目指しましょう。
湊音

湊音

元総務・人事キャリアを持つフリーライター。これまでの経験を活かし、「仕事」「働き方」などのテーマを中心に執筆活動中。女性がのびのびと多様な働き方を実現できるべく、常に新しい情報をキャッチしています。
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