2018年5月2日 更新

“ひと”にお金がついてくる時代をつくるSHOWROOM・前田裕二

“自分”がサービスコンテンツの仮想ライブ空間「SHOWROOM」。 「お金の民主化」でマネタイズの多様化が進む中、SHOWROOMは「お金は労働の対価ではなくなる」「これからは“ひと”でお金を稼ぐ時代」これらをカタチにしているサービスといえます。SHOWROOMと社長・前田裕二にスポットを当ててみます。

前田氏は、親戚に厄介になる生活を送りながら早くも経済的自立を望みました。当時小学生だった彼は、コンビニにバイトの申し込みに行きますが当然門前払い。結局彼は、小学生ストリートミュージシャンの道を選びます。道行く人からギターケースに投げ銭を入れてもらっていました。貰い物のストリートミュージシャン時代のギターは、今でもSHOWROOMの社長室に飾ってあります。
音楽にのめり込んだ彼は、当時の流行歌や昭和歌謡曲などを、リクエストにも答えながら路上で歌う日々を過ごしました。
これが彼の初めてのビジネスであり、路上ライブの体験は「SHOWROOM」ローンチに多くの気づきを与えました。
前述のように、前田氏はDeNAの採用面接を受けています。最終的に彼が就職先に選んだのはUBS証券でしたが、南波社長はその後もちょくちょく短いメールを前田氏に送り続けました。
ニューヨークでトップの営業マンに上りつめた後、前田氏は日本にいる大切な人物の死を知らされます。自分の夢は殆どかなえてきた彼は、この時「本当にやりたいことはなにか」と自問するようになります。
「代替不能な何かをつくりたい」
「人を幸せにするサービスを提供したい」
この思いに行きついた彼は、ずっとコンタクトのあった南場氏に相談。そこで志を打ち明けます。粗削りながらも熱くビジネスプランを語る前田氏に、南波氏は
「上手くいく可能性は低い」
「(事業をやる)人として青二才」
「同じことを考えてる人が既に世界に1000人はいて、価値なし」
などと無慈悲なフィードバックをぶつけます。
しかし南波氏は彼をDeNAに中途入社させ、社内スタートアップからSHOWROOMをローンチさせたのでした。

がむしゃらに頑張れば報われる世界にしたい

自分の置かれた境遇に毎夜涙した少年時代。それをバネして得た商才と、何でもモノにするガッツ。兄やDeNA南波氏といった、協力者がいたことも彼の幸運でした。
ストリートミュージシャン時代をベースに持つ前田氏が掲げる人生のミッションは
「EAQUAL OPPORTUNITY(機会均等)」です。
生まれで使えるお金が決まるのではない。頑張る人はサポートされる世界を作りたい。
がむしゃらに頑張れば報われる世界の構築、夢を追いかける人を助けること。それが人生のミッションだと語る前田氏なのです。

まとめ

逆行こそチャンスと語る、前田裕二氏。お金は“ひと”についてくることを体感してきた半生。彼だから提供できるサービスが、これからも楽しみです。
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