若くして富裕層になったスティーブ・ジョブズとビル・ゲイツの共通点

生き方

若くして富裕層になる人には、一定の共通点が存在するといわれています。では真逆の思想を持った者同士でもその条件に当てはまるのでしょうか。

2017.11.20(2021.5.13更新)
スティーブ・ジョブズとビル・ゲイツの人生をたどり、一見真逆に見える2人の共通点を探っていきましょう。

スティーブ・ジョブズとビル・ゲイツはどうして不仲になった?

不仲であることで有名なこの2人ですが、元々は同盟を組んでいました。 2人の間に亀裂が入ったのが、後にゼロックス問題と呼ばれる事件です。ジョブズはゼロックス社の技術を使用し、自身の製品を世に送り出す準備をしていました。 ところがゲイツはジョブズに何の相談もなく、ゼロックスの技術を用いたWindowsを発表してしまいます。
元々、2人の性格や物作りに対する姿勢は違っており、ジョブズが職人ならゲイツは商売人の傾向が強いところがありました。どちらにしろ、いずれは問題を起こしていたのかもしれません。 性格や物作りに対する姿勢の違いなど真逆の性質を持った2人ですが、実は多くの共通点を持っています。

幼少時代から勉強熱心だった2人

幼少時代のジョブズはとても手がかかる子どもといわれ、小学校時代は授業中に花火をするなど問題行動が目立ちました。 1965年に女性教師との出会いにより勉学に目覚め、11歳の年齢ながら知能検査で「高校2年生レベル」と判定され、中学に飛び級で入学しています。 一方ゲイツは裕福な環境に生まれながら、特に贅沢をせず本を読みふける日々を送っていました。冒険心をくすぐる読み物や発明家の伝記などを好み、とても読書好きな少年でした。
そんな読書漬けの日々を送ってきたからなのか、小学校を非常に優秀な成績で卒業しています。そのIQは160とまでいわれ、優秀さが伺えますね。 この話から考えられる2人の共通点は勉強熱心であることです。どちらもきっかけは違えど、新しい物事に対する好奇心が旺盛で突き詰めていく姿勢が感じられます。 勉強に対する姿勢ややる気の高さは、富裕層の大きな特徴といえるでしょう。

いち早く新しい技術に目を付けていた

2人は同時期に前述したゼロックス社の、GUI( グラフィカルユーザーインターフェイス)という技術に目を付けていました。 GUI( グラフィカルユーザーインターフェイス)とは、アイコンや画像を選択することで動作させるシステムのことをいいます。今では当たり前の技術ですが、まだまだ発展途上にあった業界においては画期的な技術でした。 当時一般的とは言えなかったこの技術に目を付けていた2人の審美眼は、とても優秀なものといえるでしょう。若くして富裕層になるには、新しい技術にいち早く気づける能力が大切になります。

決して現状に満足しない貪欲さ

ジョブズとゲイツは若いうちに多くの資産を持ち、富裕層の仲間入りを果たしています。
ジョブズが生み出したApple IIは標準でグラフィック表示が可能・拡張性に優れている・迅速な処理能力などが評価され、200万台もの売り上げを達成しました。
その結果、2億ドルもの資産を手に入れることに成功したのです。25歳という若さでフォーブスの長者番付に載ることもできました。
一方、ゲイツもフォーブスの世界長者番付で、1994年から2006年までに13年連続で世界一の資産の持ち主と認められました。また彼が生み出したWindowsやMicrosoft Officeシリーズは今も売り上げを伸ばしています。
ある程度の資産を築き成功を収めれば、落ち着く時間を持ってもいいはずです。しかしこの2人の場合はそうではありませんでした。
資産を得た後も新しい製品作りを続け、両者一進一退の戦いを繰り広げています。結果を出したからといって現状に満足せず、向上を続けている点も2人の共通点といえるでしょう。
ジョブズは2011年に亡くなりましたが、その遺伝子は社員たちに引き継がれています。

今自分がすべきことをよく分かっている

ここまで2人の共通点を見てきて気づいたことがあります。それは今自分がすべきことを理解し、そのことに突き進んでいけるということです。
幼少期には勉強に努力し成長していくにつれ、自分がしたいことをしっかりと見据えていきました。そして自分たちに必要な新しい技術に目を付け、現状に満足せず邁進していったのです。
思い切った行動は自分がすべきことが分かっていなければ難しいですが、2人は早くからそのことに気付いていたのでしょう。
そんなジョブズとゲイツの生き方は人生のヒントとなります。2人の共通点から富裕層になる方法だけではなく、生き方の方向性を考えてみてはいかがでしょうか。
江連

江連

美容や健康に関するライターとして、個人や大手のオウンドメディアを経験。
地方のきれいな空気を吸い、きれいな水を飲みながら生きています。
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