2020.3.9
得意な分野を磨いて自由な時間を手に入れる
「自分にはそんなクリエイティブな仕事ができる能力もスキルもない」と思うかもしれませんが、自分が見えてないだけ、ということが往々にしてあります。
そのカギが、「優位性」です。
そのカギが、「優位性」です。
私の知り合いに、とてもプレゼンが上手な人がいます。
彼のプレゼンは、内容がたいへんわかりやすいだけではなく、ところどころに笑いを織り交ぜるなど、緩急のタイミングも絶妙で、聴衆を飽きさせません。
本当に難しい内容のプロジェクト説明もすごくわかりやすいのです。
彼のプレゼンは、内容がたいへんわかりやすいだけではなく、ところどころに笑いを織り交ぜるなど、緩急のタイミングも絶妙で、聴衆を飽きさせません。
本当に難しい内容のプロジェクト説明もすごくわかりやすいのです。
「生まれつき人をひきつける話ができる人もいるんだな」と感心し、素直にその感想を彼に話すと、「生まれつきなんて、とんでもありません」と言われてしまいました。
彼はもともと、人前で話すことが好きだったのですが、会議や発表会などでは、どうしてもポイントを押さえた話し方ができません。
資料に工夫を凝らし、話し方を変えるなどして努力してはいるのですが、なかなか「これだ」という手ごたえのあるプレゼンができなかったといいます。
資料に工夫を凝らし、話し方を変えるなどして努力してはいるのですが、なかなか「これだ」という手ごたえのあるプレゼンができなかったといいます。
「自分なりに上手なプレゼンができるはずだ」と考えた彼は、集中的に話し方の本を読んだり、プレゼンの達人といわれるような人のセミナーに通い、自宅でビデオ撮影しながらなんども練習を行い、時間をかけてさまざまなトレーニングを続けました。
そんなある日、ついに手ごたえのあるプレゼンが、できたとき、そのときの成功体験をしっかり記録し、とことん分析しました。
そんなある日、ついに手ごたえのあるプレゼンが、できたとき、そのときの成功体験をしっかり記録し、とことん分析しました。
どんな服を着ていたか、表情はどうだったのか、話すスピードはどうだったのか、聞き手が納得するための間はどのくらい必要だったか、相手が集中してくれる時間は何分が限度か、レジュメはうまくいかなかったときと何が違うのか、どの辺でジョークを入れたら聴衆の反応がよかったのか、聴衆の年齢層はどうだったかなど。
そうやって成功するプレゼンのコツをしっかり身に付け、さらにそれに工夫を重ね、磨きをかけていったというのです。
彼の話から、自分の好きなこと(彼の場合は話好き)を上手に磨くことが、大きな長所になることがわかりました。
それと同時に、うまくいったときのデータをとことん分析することが、成功体験を仕組み化するためには大切なのだということが再確認できたのです。
彼の話から、自分の好きなこと(彼の場合は話好き)を上手に磨くことが、大きな長所になることがわかりました。
それと同時に、うまくいったときのデータをとことん分析することが、成功体験を仕組み化するためには大切なのだということが再確認できたのです。
彼は1回の成功体験をもとに次回からのプレゼンパターンを磨いていき、だんだん自分の「鉄板プレゼンパターン」を完成させていったのです。
今では1,000人の前で話をしても、飽きさせることはありません。そして講師として様々なところで活躍をしています。
たった一度の成功体験を元に、更新・改良しながら、普遍的でクリエイティブな武器にすることができる、とてもいい例だと思います。
たった一度の成功体験を元に、更新・改良しながら、普遍的でクリエイティブな武器にすることができる、とてもいい例だと思います。
何か得意なところ、好きなところを見つけ、そこに磨きをかけることで、他とはあきらかに違う優位性として育つ能力を見つけられることと思います。
好きこそものの上手なれ
好きな仕事で、楽しく仕事がしたい──仕事を選ぶとき、誰もがそう思っていると思います。
スティーブ・ジョブスは、「すばらしい仕事をするには、自分のやっていることを好きにならなくてはいけない。まだそれを見つけていないのなら、探すのをやめてはいけない。安住してはいけない。すべての心の問題がそうであるように、答えを見つけたときには自然とわかるだろう」といっています。
自分の好きなことに熱中することで時間は濃密になり、心理的時間としてもあっという間に時間が過ぎ、その結果よい仕事につながります。
そうなれば、さらに毎日が楽しくなってくるでしょう。
自分の好きなことで仕事にできそうなことがわかったら、 さらに知識を身につけ、その武器を集中して磨いていくと、楽しく能力を上げることができます。
自分の得意分野を狭めていけば、それだけ集中的に深堀りができ、誰にも真似できない、当然機械やシステムにも負けない程の優れた才能となることは間違いありません。
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