シェアリング・エコノミーに関連し、インターネットをベースに製品の賃借・共有・交換・貸出・贈与・取引のマッチングを行って手数料を徴収するモデル
5.サービスとしての製品(PaaS)モデル
企業が製品を所有し、販売するのではなく顧客に製品を利用してもらうモデル。継続して利用してもらうために、メンテナンスや再利用、再生産などの附帯サービスも提供する
サーキュラー・エコノミーを実践するには、IoTやビッグデータ利用の重要性も強調されています。
日本企業は世界から取り残されている?
サーキュラー・エコノミーの事例は欧米諸国を中心に見られます。ウーバーやエアビーアンドビーは代表的なシェアリング・プラットフォーム型ですし、イケアは店舗屋上に設置したソーラーパネルで発電するサーキュラー型サプライチェーンモデルを実施。P&Gも回収・リサイクル型で製造を行っています。中国でも取り組みが始まっているとか。一方、日本企業ではこうした取り組みに遅れが見られます。
確かに、プラ代替素材として知られるLIMEX(ライメックス)を開発するTBMは、神奈川県と協力しLIMEXの普及と再利用の実証実験を行う一方、2019年9月に三菱鉛筆と提携してLIMEXシートを再利用したボールペン「uni LIMEX」を発売しました。王子製紙も、プラ代替素材としてマルチバリア紙を開発しています。
しかし、いずれもまだリサイクル可能製品としての普及も回収ルートも小規模で、循環しないまま廃棄される可能性が高い状況です。
確かに、プラ代替素材として知られるLIMEX(ライメックス)を開発するTBMは、神奈川県と協力しLIMEXの普及と再利用の実証実験を行う一方、2019年9月に三菱鉛筆と提携してLIMEXシートを再利用したボールペン「uni LIMEX」を発売しました。王子製紙も、プラ代替素材としてマルチバリア紙を開発しています。
しかし、いずれもまだリサイクル可能製品としての普及も回収ルートも小規模で、循環しないまま廃棄される可能性が高い状況です。
サーキュラーエコノミー・ジャパンの活動
こうした状況を懸念し、一般社団法人サーキュラーエコノミー・ジャパンが発足しました。サーキュラー・エコノミーに関する知見やアイデア、行動を結びつけ、日本経済を循環型へ円滑に移行させるためのプラットフォームです。
9月12日に開催された設立記念カンファレンスは満員。代表によるサーキュラー・エコノミーの解説の他、環境省大臣官房による「パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略」の解説も行われました。
9月12日に開催された設立記念カンファレンスは満員。代表によるサーキュラー・エコノミーの解説の他、環境省大臣官房による「パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略」の解説も行われました。
これからは循環型が企業を成長させる
資源の枯渇が現実的となり、経済モデルの大きな転換が必要となったこの時代。環境負荷を減らしながら経済を衰退させないためには、「使って捨てる」「使えるものだけ再利用」という姿勢からさらに一歩、二歩と踏み出さなければなりません。
【参考】
サーキュラーエコノミー・ジャパン 公式サイト、http://www.circulareconomy-japan.com/
ピーター・レイシー&ヤコブ・ルトクヴィスト(2019)『新装版 サーキュラー・エコノミー デジタル時代の成長戦略』、アクセンチュア・ストラテジー訳、日本経済新聞出版社
LIMEX 公式サイト、https://tb-m.com/limex/
王子ホールディングス「環境対応素材開発の取り組み」、https://www.ojiholdings.co.jp/environment/business_r_d/
【参考】
サーキュラーエコノミー・ジャパン 公式サイト、http://www.circulareconomy-japan.com/
ピーター・レイシー&ヤコブ・ルトクヴィスト(2019)『新装版 サーキュラー・エコノミー デジタル時代の成長戦略』、アクセンチュア・ストラテジー訳、日本経済新聞出版社
LIMEX 公式サイト、https://tb-m.com/limex/
王子ホールディングス「環境対応素材開発の取り組み」、https://www.ojiholdings.co.jp/environment/business_r_d/
レジ袋は革新素材のライメックスに! プラゴミを減らそう
地球規模で懸念されているマイクロプラスチック問題。世界ではプラ製品の使用中止と、代替素材の製品化が求められています。注目されるのは、石灰石を原料とした日本発の新素材LIMEX(ライメックス)(ライメックス)。一体どんな魅力があるのでしょうか。