2019年5月15日 更新

ブロックチェーン、AIで先行くエストニア!「つまらなくない未来」の作り方

欧州バルト三国の一国として知られる「エストニア」について紹介した本。と言っても、観光情報を紹介するのではなく、今この国が世界の注目を集めている“あるモノ”についての貴重な現地レポートです。

gettyimages (38217)

2091.5.15
その“あるモノ”とは…人工知能(AI)、ブロックチェーン、無人ロボット、仮想通貨、スタートアップ・エコシステム、ゲノムなど。実はエストニアは1990年代から世界に先駆けてIT立国を目指し、上記のような技術をいち早く取り入れ「電子政府」を実現させた国として強烈な存在感を放っています。その先進性はというと、本書の監修を務めた起業家の孫泰造氏曰く、サービスや働き方、人々の生活に至るまで「未来の社会をダントツで先取りしている」というほど。
観光資源も人口も少ないエストニアが、いかにして「電子政府」を実現させ、世界が注目する国になったのか?日本も本気で導入を考えるべき便利なシステムや価値観とは?知られざる国エストニアの成長戦略から私たちの「未来を面白くする方法」を学んでみました。

日本では当たり前の「面倒くさい」がエストニアには存在しない!

政府が徹底して電子化を推進した結果、エストニアでは「現金」「確定申告用紙」「ファックス」「薬の処方箋」「パーキングメーター」「運転免許証」「地域の回覧板」など、これらのモノすべてが消えつつあるのだとか。さらに、自分の車を売るのに面倒な書類を集める必要もなく、わずか1分で完了。日本の役所では長い列に並んだ挙句、書類に不備が見つかったら再び出直さなければいけないこともありますが、エストニアではもう絶滅した光景なのです。
さらに驚きなのは、エストニアでは子供が誕生すると病院側がオンラインによる国民登録手続きを行い、わずか10分後には国民ID番号の取得が完了。しかもそれだけでなく、健康保険の加入、児童手当や育児休暇の申請などもすべて自動で行ってくれるというのです。
ただし、オンライン上で出来ないことが3つだけあり、それは「結婚」と「離婚」、そして「不動産売買」。不動産売買は金銭的に大きな決断であるため。結婚、離婚は感情的に「早まってはいけない」という理由からなのだとか。なるほど、結婚や離婚までオンラインで簡単にできてしまうと後悔する人々が続出してしまうかもしれません。ですが、行政手続きの99%がオンラインで出来てしまうエストニアは羨ましいばかりです。

独自の少子化対策!優秀な人材を呼び込む秘策!

gettyimages (38221)

日本と同じく少子高齢化問題を抱えているエストニア。しかし、その対策は日本とは異なります。日本の少子化対策といえば待機児童の解消など地道な方法ですが、エストニアは電子身分証明書(デジタルIDカード)をすべての人々に開放し、銀行口座を開設、起業しやすくするというものでした。
その狙いは、国境を越えて活躍する優秀な人材の頭脳を結集し、IT産業で自国を活性化するというもの。実際に、この制度を利用してユニークな求人サイトサービスを展開するスタートアップなどが誕生。人口減少の緩和にも成功しているのだそうです。

8歳からのロボット開発授業!

gettyimages (38223)

26 件

関連する記事 こんな記事も人気です♪

AI透明化の時代へ —— AI時代になすべき人間の仕事

AI透明化の時代へ —— AI時代になすべき人間の仕事

機械学習の成果から、AI導入を検討する企業が少しずつ増えています。そのような中、アルゴリズムのブラックボックス状態は信頼性低下の原因に。万が一の時の説明責任は依然として人間が負うからです。AIやモデルの説明・検証のため、AIの透明性が求められています。
絶対点数ではなく相対点数を意識する

絶対点数ではなく相対点数を意識する

自分の「我」や「未熟なこだわり」を捨て、結果を出している人のアドバイスを素直に聞いてそのまま行動する、これが「流される力」=信託思考です。より多くの人に流されることで、速く成長し、人生の成功を手にできます。泉正人著「流される力」より定期連載スタート。
自己把握 自分自身を見つめ直し、見極める

自己把握 自分自身を見つめ直し、見極める

自分の「我」や「未熟なこだわり」を捨て、結果を出している人のアドバイスを素直に聞いてそのまま行動する、これが「流される力」=信託思考です。より多くの人に流されることで、速く成長し、人生の成功を手にできます。泉正人著「流される力」より定期連載スタート。
「好きを仕事に」新世代の価値観とモチベーションの変化とは

「好きを仕事に」新世代の価値観とモチベーションの変化とは

世代ごとの考え方の違いが明白になってきています。同じオフィスにいながら違う価値観と考え方が混濁する現代。より、変化が激しくなる新時代を迎えるにあたって、私たちはどういう考え方を持つことが大事なのでしょうか。 尾原和啓著『モチベーション革命』 より、ライフワークバランスの視点をご紹介します。
糸井重里の考える働くとは これからの「ほぼ日」

糸井重里の考える働くとは これからの「ほぼ日」

これまで、どこかのシーンで「ほぼ日手帳」を手に取った学生や社会人は数多くいることでしょう。実際に「ほぼ日手帳」を使わずとも、「ほぼ日」や糸井重里の存在を知らない日本人は、もはや皆無といっても言い過ぎではなさそうです。 川島蓉子・糸井重里著『すいません、ほぼ日の経営。』 より、「ほぼ日」という企業がずっと続けてきたことと新たに始めたことをご紹介します。

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

STAGE編集部 STAGE編集部