2017.7.13
仕事を受けるかどうかは、依頼してくれた人の思いで決める
STAGE編集部:『STAGE』のテーマのひとつが「お金」なのですが、お金についてどんな考えを持っていますか?
自分でいうのもなんですが、プライベートでは、あまりきちっとしたタイプではありませんね(笑)。お金に余裕があるときは、好きな服があれば、ポンッと買ってしまいます。お金は気持ちよく使ってあげたら、戻ってくるという考え方の持ち主です。
STAGE編集部:なるほど。仕事でもそうなんですか?
仕事をする上で、お金は頂戴するものではなく、お預かりするもの。お預かりしたお金を技術やサービスでお返ししているので、そこは忘れないようにしています。もちろん、海外では当たり前のネゴシエーションはきちんとしています。
STAGE編集部:ビジネスにおける金銭感覚はどんなものですか?
お仕事のオファーを受けるかどうかをお金の多寡だけで決めることはありません。一番大事なのは、オファーをくれたその人が、どんな志を持って、どんなことをしようとしているのか。とはいえ、お金の金額は、ときにその人が仕事にどれくらいの情熱を持っているかどうか、どれくらい私を必要としてくれているかどうかのひとつの明確な基準になることはたしかです。また、お金といえば、「タイム・イズ・マネー」という言葉も好き。スケジュールは、時間を無駄にしないようできるだけ合理的に整理します。
STAGE編集部:お金のトラブルで悩んだりすることはありますか?
実際にアーティストとして活動を始めると、お金の問題に突き当たることもしばしば。ただ、そのことで悩んで、活動に影響が出ることはありません。「お金がたくさんあったらいいな」くらいには思いますが、普段はお金のことは一番大切なことではないと思うタイプです。価値が上がり、土地の金額が上がると家賃が上がるように、私も人として、アーティストとして、価値を上げていきたいとは思っています。しかし、私からすれば、上手にお金を稼ぐよりも、いい作品をつくることができるよう自分の心をクリアにすることのほうが何倍も難しいです。
ネイルアートの魅力を広め、アートとして確立させたい
STAGE編集部:心をクリアにするために行っていることはありますか?