2019.4.24
日本の九州ほどの面積のブータンですが、手つかずの自然も多く残っており、野生動物が生息する亜熱帯のジャングルから7,000m以上のヒマラヤ山岳地帯まで、土地ごとに風土が大きく異なります。日本と同様に、豊かな四季を持っていることも魅力の1つです。
そこで今回は、いつかブータンで暮らしてみたいという人のために、実際にブータンで生活する場合に掛かる生活費や日本と異なる注意点を紹介します。今後の人生設計の参考にしてみて下さい。
(※ 記事では、1Nu(ニュルタム)=約1.6円として計算しています)
首都・ティンプーでの暮らし
熱心な仏教国であるブータンは、世界的に見ても非常に治安が良いとされています。海外で暮らす際の不安として、詐欺や窃盗などがありますが、美しい心を持つブータン人に関しては、あまりこういった行為をされる心配はないと言えるでしょう。
ブータンの人口は約70万人ですが、地方ごとに異なる言語が存在します。ですが、現在は英語を話すことができれば、町のレストラン、バザールでもほとんど通じるとされています。
住む都市は、アパートが沢山並んでいる首都・ティンプーがオススメで、北から南に流れるティンプー川沿いに街が形成されています。約10万人が暮らす都会で、政府機関や銀行・郵便局・商店など、生活に主要なモノがほとんど歩いて行ける距離にあります。
気になる家賃相場ですが、約6,000Nu(約1万円)と、日本と比べるとかなり安いです。ただし、水回りや電気の配線などは、われわれ日本人からするといい加減に感じる場合多いので、あらかじめ十分にチェックするようにしましょう。
ちなみに、ブータンを旅行に訪れる日本人は多くいますが、在留邦人数はわずか111人しかいません。(2017年海外在留邦人数調査より)この点を踏まえても、やはり少しでも日本人が多くいる首都近郊の方が安心でしょう。
幸福度は高いけれど交通マナー意識は低い?
国内には、列車などの公共交通機関はないため、移動は基本的に自動車がメインとなります。タクシーの場合、料金は目的地へ行く前に、運転手さんと交渉する仕組みになっています。