2019年5月10日 更新

「いつかは住みたい」デリーでの生活費

インドは、世界2位の13億の人口を抱える国家で、様々な民族・言語・宗教で溢れています。公用語はヒンディー語の他に約20もあり、それを表すものとして「15マイルごとに方言が変わり、25マイルごとにカレーの味が変わる。100マイル行けば言葉が変わる。」ということわざもあります。

デリーの家賃相場は?

続いては、生活費の多くを占める家賃についてです。デリーには、大きく分けてニューデリー(都心部)とオールドデリー(古い町並みが残る地域)の2つがあります。貧富の差が大きいことから、地域によってアパートの値段も、大きく異なります。
都心部の安全なエリアで部屋を借りる場合、1人部屋で約3万5,000ルピー(5万6,000円)以上、2人部屋で約7万ルピー(11万2,000円)以上が相場となります。エリアにこだわらなければ、1万ルピー(1万6,000円)でも部屋を探せますが、セキュリティや設備がしっかりしていない…ということもあるので要注意です。
現地の日本人には、バサント地区やアナンド地区、または郊外のグルガオンなどが人気です。日本人が多く住んでいる地域に住むと、治安やいざという時に助け合えるなどメリットが大きいです。
生活をはじめる際の心構えとして、自宅の水道水は飲まないように注意しましょう。飲み水はミネラルウォーターにするか、浄水器でろ過したものにするなど、徹底することを推奨します。
浄水器は、現地で約1万ルピー(1万6,000円)あれば購入することができます。フィルターの汚れ具合を細めにチェックするなど、衛生面の状況には常に気をつけるようにしましょう。

タクシーの安さは世界随一

市内での短距離移動は、オートリキシャがポピュラーです。相場は初乗り20ルピー(32円)程度ですが、メーターを使わない運転手も多く、実際は値段交渉になることも少なくありません。
値段交渉などに余分な労力を使いたくない場合などは、タクシーの配車アプリの利用がオススメです。最近では『UBER』『Mega Cabs』など競合がひしめき合っており、それぞれサービスの質の向上を測っています。これなら、高額請求をするようなドライバーに出会ったり、チップを要求されたりする心配もありません。長距離移動の場合は、オートリキシャよりも安く済むことさえもあります。
国内は列車も多く走っていますが、東京の通勤ラッシュ時のように混んでいる状況が珍しくありません。相場は10ルピー(16円)程度と非常に安いのですが、スリが多いことや、夏場の暑さを考えるとあまりオススメできません。
一方、デリー市内の中心部では、日本の技術を導入したメトロ(地下鉄)の走行が始まっています。車両も最新型な上、駅構内も自動改札・エスカレーターなどが完備されており、将来的な交通混雑の緩和などが大きく期待されています。
以上、デリーで暮らすための目安をご紹介しました。都心部でなるべく日本に近い生活したい場合でも、1カ月の生活費は7〜8万ルピー(12万円前後)あれば問題なく済むと考えられます。現地の食や住宅環境に慣れてさえしまえば、5万ルピー(8万円)以下での生活も不可能ではありません。これらを参考にして、移住への第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
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