サラリーマンがお金持ちになるために必要な7つの教養とは 

日本では資産1億円以上を保有する富裕層が増えています。景気拡大による金融資産の拡大も理由のひとつですが、そのようなお金持ちになるため必要な「教養」があります。

2019.6.21(2020.9.4更新)

日本で富裕層が急増中…準富裕層と富裕層の壁は資産1億円 

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2018年12月18日の野村総合研究所が発表したニュースリリースによると、2017年における日本の富裕層は126.7万世帯になったそうです。これは2000年以降の推計で最も多かった2015年の121.7万世帯を上回ります。
これは2013年からの景気拡大を背景に、純金融資産が5,000万円以上1億円未満の「準富裕層」が1億円以上5億円未満の「富裕層」に移行する傾向が継続したのが理由と見られています。
準富裕層から富裕層に移行した人の一部で、運用する金融資産が株価上昇によって拡大していると考えられます。あるいは起業して新規株式公開したり、あるいは事業売却によって資産規模を拡大した世帯も増えているようです。

サラリーマンが1億円の資産を創る方法 

サラリーマンは勤める会社から決まった給料をもらっています。もし1億円の資産を創ろうと思うのであれば、収入の一部を資産運用に回す必要があります。
仮に30歳から65歳まで、貯蓄ゼロの状態から1億円貯めるとなると、毎月平均で23万8,000円を積み立てなければなりません。しかし、毎年4.5%複利で運用できるのであれば、毎月10万円を積み立てることで1億円まで増やすことが可能です。
東証一部上場企業の平均配当利回りはこの10年、2%ほどとなっています。これは加重平均なので、銘柄を選べば4.5%で運用することは可能です。 資産運用に関する教養を身につければ、複利で1億円を貯めることは不可能ではありません。 ただし、この資産運用に関する教養は、サラリーマンがお金持ちになるために必要な「お金の教養」の一部でしかありません。お金の教養は7つの要素に分かれてています。

サラリーマンがお金持ちになるために必要な7つの教養とは

サラリーマンがお金持ちになるために必要な教養として、お金の教養が挙げられます。
ファイナンシャルアカデミーグループ代表、泉正人の書籍「お金の教養」によると、お金の教養は一言で言うと、「お金に苦労せず、豊かで楽しい人生を手に入れるための法則と仕組み」です。
お金の教養は7つの要素(お金の考え方、貯め方、使い方・稼ぎ方・増やし方・維持管理・社会還元)に分かれてています。
これら7つの教養をバランスよく身につけている人ほど、お金の教養が高く、お金に苦労せず、豊かで楽しい人生を手に入れられている人とされています。
この7つの教養について、1つひとつ解説していきます。

1 お金の考え方

1つ目は、「お金の考え方」です。アメリカでは学校で教わる「お金の考え方」について、私たち日本人は馴染みがありません。いくら知識があったり、収入が高くても、正しいお金の考え方が身についていないと、それを活かすことができず、一生を通して安定的な生活を送ることはできません。
「思考がその人自身をつくる」という言葉がありますが、これはお金に対する考え方についても同じことが言えます。正しいお金の考え方を学ぶことで、貯め方や使い方といった他の6つの教養にも活きてきます。

2 お金の貯め方

お金を増やす基本は預貯金です。お金を正しく扱うための、お金の貯め方や預貯金の方法にはルールがあります。いかに正しいやり方で預貯金ができるかが、お金を貯められるかに大きく関係しています。むやみに食費を削って貯めればよいというわけではありません。何を優先するのかを考えるために、貯め方を学ぶことが大切です。

3 お金の使い方 

お金の使い方を間違えると、貯めたお金が無駄に流れてしまいます。
また、同じ金額を使うにしても正しい使い方ができなければ、使った後の満足度も違い、積み重ねである人生そのものの満足度にも大きな差が出るでしょう。どのようなルールに従って、正しく価値のあるものにお金を使うか、これも教養の一つです。

4 お金の稼ぎ方 

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4つ目は、仕事やキャリアアップなどを通じたお金の稼ぎ方です。仕事によってお金を稼ぐということは、高い給与をもらえる会社に就職したり、儲かるビジネスを始めればよい、という単純なものではありません。
収入を長期的、安定的に高めるためには、ビジネスパーソンとしてのスキルや経験をバランスよく高めていく必要があります。お金はその対価に見合う価値に支払われます。市場の中で、自分が提供できる価値は何なのか、どう生み出すか考えましょう。

5 お金の増やし方 

前述の通り、お金を増やすためには、お金に働いてもらい、お金にお金を稼いでもらう資産運用が必要です。金融商品の仕組みだけでなく、どうすれば資産運用を強い見方につけられるか、その本質を学ぶことが大切です。

6 お金の維持管理 

維持管理はとても奥が深く、難しい教養の一つです。企業家や高収入の人の中には、お金を稼ぐ能力は優れていても、このお金の維持管理がうまくできていないと、お金がすぐに流れ出てしまいます。
これはすぐに備わる教養ではありません。維持管理の教養は、まとまったお金を持ってからではなく、お金を増やそうと思い立ったその日から取り組み、習慣化する必要があります。

7 社会還元 

入ってきたお金を、寄付やチャリティなどで寄付することは、心理的な豊かさを感じるお金の使い方のひとつです。お金は一人でかかえているより循環させる方が、経済を回しよい働きをします。
また、社会に対して還元できるのはお金だけではありません。私たち一人ひとりが持っている能力やスキル、経験を社会に活かすことも社会還元のひとつ。真の豊かさを感じられる人生を送るためには「社会還元」という視点は欠かせません。

サラリーマンがお金持ちになるための第一歩

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富裕層と呼ばれる資産家は、お金を持っているだけでなく、お金の維持管理能力を備え、さらに社会貢献の意識を持っている、お金の教養が高い人が多くいます。
サラリーマンがお金持ちになるためには、富裕層の考え方や習慣に習い、7つのお金の教養をバランスよく身につけ、正しいお金との付き合い方ができるようになることが必要です。 これを機にお金の教養を学ぶことが、お金持ちになるための第一歩と言えるでしょう。
参考サイト 野村総合研究所のニュースリリース
https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/lst/2018/cc/1218_1 参考文献 ファイナンシャルアカデミー お金の教養スクール教科書 A
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仕事の中で発見した“変動”のリズムから投資に目覚め、株式のうねり取りを得意とする。またポーカーの腕はかなりのもの。トーナメントに勝ち進むスキルは身に付けたが、その先のプレイ時間を確保できないのが悩み
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