朝の通勤で歩く時間であれば「1日のタスクを整理する」と決めるのもいいと思います。その日にしなければいけない、あるいは自分がしたいと思うタスクをざっと思い浮かべて、「この中でまず一番にとりかからないといけないものは?」と吟味し、優先順位をつけます。駅に着いたら、頭の中で整理した優先順位を手帳や携帯電話のメモ機能に記録してもいいでしょう。「歩くついで」の“ながら行動”でタスクを整理することで仕事を効率よくこなすことができ、生産性を上げることにつながります。そして、どんどん仕事をまかされるようになり、収入も増えていくことでしょう。
「歩きながらエクササイズ」というのもオススメです。考えてみれば、歩く時間というのは、1日の中で貴重な運動の時間です。バッグを肩にかけずに手で持ち腕を前後に振り、二の腕が引き締まるように意識したり、大股で早歩きすることで効果的に有酸素運動ができます。初めは短い時間からはじめて、レベルアップするのを楽しむのもいいですね。また、わざわざ運動のためにスポーツジムに通うと考えたら、ジム代も時間も節約になっているとも言えます。
「仕事のタスク整理」も「ながら運動」もささやかな努力かもしれませんが、毎日続けると効果も着実に積みあがっていきます。
コツコツの意識を育てましょう
わたしたちはどうしても、すぐに、一気に、大きな成果を求めようとしてしまいがちです。でもいちばん確実で早いのは「コツコツ積み立てる」こと。
仕事でも運動でも毎日のルーティンの効果が絶大なことが分かりますが、お金でも同じです。たとえ1000円でも毎月コツコツ貯め続けていけば着実な備えとなりますし、お金に働いてもらうための資産運用を少額からコツコツはじめてみれば、自分の中にノウハウが蓄えられていきます。
仕事でも運動でも毎日のルーティンの効果が絶大なことが分かりますが、お金でも同じです。たとえ1000円でも毎月コツコツ貯め続けていけば着実な備えとなりますし、お金に働いてもらうための資産運用を少額からコツコツはじめてみれば、自分の中にノウハウが蓄えられていきます。
歩く時間を有効活用することは、このコツコツ習慣を身に着けるよい訓練になります。
そして、「時間を味方に積み上げる」ことが未来の大きな成果につながっていくのです。
そして、「時間を味方に積み上げる」ことが未来の大きな成果につながっていくのです。
大竹のり子

ファイナンシャルプランナー株式会社エフピーウーマン代表取締役
出版社の編集者を経て2005年4月に女性のためのお金の総合クリニック「エフピーウーマン」を設立。 現在、雑誌、講演、テレビ・ラジオ出演などのほか、『お金の教養スクール』の運営を通じて正しいお金の知識を学ぶことの大切さを伝えている。『なぜかお金に困らない女性の習慣』(大和書房)、『老後に破産しないお金の話』(成美堂出版)など著書は40冊以上に及ぶ。ファイナンシャルアカデミー取締役。一般社団法人金融学習協会理事。http://www.fpwoman.co.jp/