2019.7.12
完全食とは?なぜ今注目されている?
平成30年度後期NHK連続テレビ小説「まんぷく」で描かれた栄養食品「ダネイホン」。そのモデルとなったのが、戦後間もなく開発された安藤百福の「ビセイクル」です。ペースト状の栄養食品で、パンに塗って食べるもので、栄養失調が問題となる中で当時の厚生省から評価され、一部の病院でも提供されたのだとか。
戦後70年経った現在、栄養食品はバータイプのスナックが主流。現代の栄養食品の主目的は、時間・労力・費用の節約です。
しかし、栄養補助スナックはあくまで「補助」であり、主要な栄養はやはり食事からとるべし、という基本があります。この考えを覆そうと、近年では完全に食事の代替品となり得る「完全栄養食品」が販売されるようにもなりました。
完全食ソイレントの誕生と新製品
完全栄養食品の有名商品といえば「SOYLENT(ソイレント)」。米国の若者が起業に必要な資金をやりくりし食事を効率化しようと開発した商品です。
最初に発売されたのは、2013年のドリンクタイプ。現在はカカオやバニラなど4種類の味を展開しています。日本で比較的容易に入手できる粉末タイプは、スムージーや牛乳などに溶かして飲みます。1食あたり850円。
ソイレントシリーズ新製品も2019年に発売されました。「SOYLENT SQUARED」というミニバータイプで、1個100kcal。スナックとしても食事の代替としても利用可能。ポケットに入れておけば、いざという時の強い味方となるでしょう。
日本発の完全食COMP!あなたはドリンク派?グミ派?
国産の完全食では、2016年発売の「COMP」があります。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」に準拠し、ドリンク、粉末、グミの3タイプを展開。人々が食事の時間や労力を減らし、仕事や勉強、趣味などにもっと「夢中」になれることをコンセプトとしています。