2019年12月7日 更新

飲み会にアルコールは要らない。新潮流「ソーバーキュリアス」とは?

飲み会といえばアルコール。日本企業のコミュニケーションにお酒は必要不可欠とされてきました。しかし若い世代ほどお酒を飲まなくなっています。ノンアルコール市場は徐々に拡大中で、お酒を飲まない「ソーバーキュリアス」も登場しました。ノンアルコール市場は今どうなっているのでしょうか。

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2019.12.7

歓送迎会、打ち上げ、接待にお酒は必須ではない

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日本の企業ではコミュニケーションに欠かせないお酒。忘年会に新年会、歓送迎会に打ち上げ…。「とりあえずビール」が伝統的な合い言葉です。
しかし、最近の飲み会では「とりあえずビール」が少なくなりました。個人の体質や状況、お酒の好みが尊重されるようになると共に、アルコールハラスメントに対する危機感が背景にあります。直近では、ノンアルコール飲料が軽減税率の対象になっているという事情も無視できません。
居酒屋やバーのメニューに、当然のように書かれたノンアルコールメニュー。ビールやカクテルだけでなく、ワインや日本酒まであります。

酒飲みの問題点と「ソーバーキュリアス」とは

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お酒を飲むことの是非は、酔っ払いの振る舞いの是非と結びついていることが少なくありません。酔うと相手の都合を無視して絡み続けたり威圧的になったり、公道や他人の土地に嘔吐して放置したり、暴言や暴力で他人を傷つけたりする場合だってあります。

また、過度の飲酒は健康を害すること指摘され続けてきました。
そうした人生の先輩たちを見て、「お酒は飲めないわけじゃないけど、あえて飲まない」若者たちが登場。アメリカでは「ソーバーキュリアス(Sobeer curious)」と呼ばれています。ソーバーキュリアスは直訳すると「しらふ好き」。ナイトライフを楽しみつつも、ノンアルコールで過ごします。動機は人それぞれですが、飲酒する人を攻撃する意図はありません。ただ健康に配慮していたり、SNSに自分の失態が投稿・拡散されるのを恐れていたり、断酒への好奇心からだったりします。

アメリカで増える「ソーバー・バー」

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ソーバーキュリアスが知られるようになり、お酒を飲まない人たちが気軽に集まれるアルコールフリーのバーも登場しました。「ソーバー・バー」(Sober Bar)と呼ばれる店舗で、バーでありながらノンアルコールのものだけを提供しています。

ニューヨーク市初のソーバー・バーとなったのは、「ゲッタウェイ」(Getaway)。フルーツや酢などを使い、通常のカクテルと同じようにノンアルコールカクテルを作っています。下戸の人、断酒した人、妊娠中や授乳中の女性、マラソンをする人、宗教的な理由で飲めない人など、多様な客層が集います。
そして、ゲッタウェイに触発されてオープンしたのが「リッスン・バー」(Listen Bar)です。アルコールフリーのバーであるとともに、バーテンダーは全員マジシャンという変わり種。フルーツや野菜、ハーブを使ったカクテルの他、「コンブチャ」という名称の発酵飲料も提供しています(日本の昆布茶とは別物)。
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