2019年4月1日 更新

思考を深め人間力を高めるための読書方法とは

ネットで情報が溢れる時代に、本を読む意義はどこにあるのでしょうか。思考力を深めつつ、豊かに人生観を身につけることができる読書の仕方を知りたいものです。

2019.3.20
読書が苦手、または本を読む時間がないというビジネスパーソンは意外と多いのかもしれません。
斎藤孝著『読書する人だけがたどり着ける場所』 より、ネットで情報を簡単に拾える時代に、あえて読書することが大事である理由をご紹介します。

読書は人生観を深めることができる

自分一人の体験には限界がありますが、読書では疑似体験をすることもできます。読書によって人生観、人間観を深め、想像力を豊かにし、人格を大きくしていくことができるのです。
8ページより引用
明治大学で教育学を専門に教鞭を振るっている著者ですが、いうまでもなく連日、多くのメディアにも出演。さらに、言葉や文章に関する執筆を多数行なっています。
読書の楽しみについて、今までにも繰り返し語ってきたという著者ですが、本著は「読書が人生の深みをつくる」を前提に、読書がもたらす効能についてまとめている一冊です。
読書時間ゼロの大学生が過半数を超えたというデータがあるのだといいます。理系学生だけではなく、文系の学生も本を読まない傾向があるというから驚きを隠せません。しかし、読書をしていないといっても、文字を読んでいないわけではない。インターネットやSNSでむしろ膨大な文字量を読んでいるのだといいます。
本を読まなくてもネットを見ればいいという風潮が強い現代において、ネットで読むことと読書には重大な違いがあると著者は語ります。それは「向き合い方」です。スマホでさまざまな情報にアクセスして、主導権を握りながら次々に消費していくというネットの見方。それは、そもそも読書とは構えが違うのだといえそうです。
著者をリスペクトしながら本を読むという行為は、逃げ出さずに最後まで人の話を聞くようなものであり、体験として自身に刻まれます。
自分固有の体験だけではなく、本の世界における体験がさらにアップデートされれば、人生観が深く豊かになっていくことはいうまでもないでしょう。

読書で深みを感じ取る力を養う

浅い人と深い人。どちらの人の話を聞きたいか、聞くまでもありませんね。では、その浅い・深いはどこから来ているのでしょうか。それは一言で言えば、教養です。
27ページより引用
最近は、リベラルアーツに関する本が数多く出版されています。グローバル化が進み、さまざまな問題が複雑化する今、物事を解決に導くためには専門分野を超えた柔軟性が必要になってきているからでしょう。
著者は、大学の講義だけできなく一般向けの講演も行っていて、幅広い質問を受ける機会があるようです。その中で、本質的なことに触れた質問ができる人と、表面的な部分にとらわれた浅い質問しかできない人がいるといいます。
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