30歳から39歳の男性に顕著であったのは、「料理をすることは女の子を誘う手段」と答えたことであったのがイタリア的に愉しいところ。
買い物にいたっては、10人中7人の男性が「日常的にスーパーで買い物をする」という結果に。そして、そのうちの66パーセントは「健康的な食材を買うよう注意している」のだとか。昨今の健康志向は、ひょっとしたら男性から始まったのではと思わせるような結果です。
クラス代表もパパが立候補
子供の学校への送り迎えが親の義務であるのは、日本以外の国では珍しいことではありません。共働きが多いのも、現在の子育て世代では当たり前のこと。
子供だけで登下校をしてくれる日本の公立の学校とは違い、一日2度顔を合わせることになる父兄たちのあいだでは良くも悪くもコミュニケーションが密になります。
担任の先生の噂、宿題の確認、誕生会開催のお知らせなど、直接顔を合わせなくてもクラスの父兄で構成されるチャットは1日中着信しっぱなし。
このチャットは、基本的にパパもママも参加しており、ヒステリーになりがちなママたちをなだめるパパたちが一苦労するという場面もあります。ついには、クラスのパパたちだけのチャットが登場して、こちらも怪しげな話題で大いに盛り上がっている様子。
クラス担任の先生からの連絡は、クラス代表を通じてクラスに通達されます。しかし、感情的になりがちな母親が代表になるとヘンな派閥ができたり先生と揉めたりするかも、と考えた父親がクラス代表に立候補し、実際その務めを見事に果たしていたりします。
子育てに参加し、ママたちに気を遣い、パパたちも楽ではないのですが、会社も「子供の用事で」と言えば水戸黄門の印籠のように遅刻や早退が認められているのが、イタリアの良いところかもしれません。もちろん、職種にもよりますが。
車の運転だけは男尊女卑健在!
経済格差が顕著である近年、イタリア男子のライフスタイルも両極端であるといわれています。つまり、近代的に家事に参加する男性と、南部の伝統に忠実に嫉妬深く女性を支配したがる男性の差が広がっているのです。
そんな中で、男尊女卑が根強く残るのは車の運転。「女は運転が下手!」という意識はなかなか変わらず、女性が運転する車の後ろでは男性たちがクラクションをビービー鳴らすという光景は、一向に改善されないのです。
美食の国イタリアは給食もフルコース!親も介入する品質の高い給食とは

美食の国イタリアの給食は、「フードインサイダー」という教師と父兄で形成される組織により、食材や栄養面でランキングが発表されるほど厳しくチェックされています。肥満が問題となっているイタリアの子供たちですが、美食の国だけに父兄たちの給食に関する意識はとても高いようです。