2017年12月6日 更新

富者の遺言 第1章 始まり~本当にそれでいいのですか? [第4話]

元銀行員の男が起業をして、一時は成功の夢をつかみかけたが失敗する。男はなぜ自分が失敗したのか、その理由を、ジョーカーと名乗る怪しげな老人から教わっていく。"ファイナンシャルアカデミー代表"泉正人が贈る、お金と人間の再生の物語。

「あなたはいったい何者なんですか……?」
 老人は上品にほほ笑むと一息入れて言葉をゆっくりと紡いだ。
「ジョーカーです。君のね」
 老人はそういうと、ゆっくりと腕を上げ僕を指さした。すると、まるで魔法のよう七色のライトに照らされた噴水が、秋の夜空に噴き上がった。
 僕の中で「この男を知りたい 」という感情と「この男に深入りすべきではない」という感情がせめぎあい、整理がつかなくなってきた。
 老人と僕の長い夜がこのとき始まった。
(毎週金曜、14時更新)
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泉正人 | ファイナンシャルアカデミー 泉正人 | ファイナンシャルアカデミー
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