ポイントは、「事実」とそれに対する「感情」を分けて捉え直すこと。事実が同じでも視点や解釈を変えれば印象が変化するのだとわかるでしょう。アウトプットと振り返りの習慣によって、ネガティブな気持ちが生じた状況を分析できるメンタルの強さが養われていきます。
ネガティブな感情を手放し、予防する3つの方法
次に、ネガティブな感情自体を手放したり、生じるのを抑えたりする方法3つです。自分の感情から抜け出せなくなったときに身体の助けを借りて抜け出す方法とも言えるでしょう。
方法1:ストレッチや筋トレなどの運動をする
頭を使いすぎたり感情が疲弊したりしているときは、運動もおすすめです。精神的安定に関わる神経伝達物質であるセロトニンの分泌量を増やせるからです。
また、計画的な運動は「計画通りにできた」「これまでよりも重いダンベルを上げられた」「昨日より少し長く走れた」といった小さな成功体験を得やすいのも特徴。30分もやれば、視線が上がって大きく息を吸えるようになり、それだけでちょっとしたネガティブ気分を手放せてしまいます。
普段運動しないという人も、まずはストレッチや早足での散歩から始めてみませんか
方法2:マインドフルネスで呼吸を数える
マインドフルネスによって自分の心の動きを見つめれば、メンタルの柔軟性を養うことができます。日本でも座禅として親しまれていますが、座禅を組まなくても瞑想を行うことで実践できます。
座って行う場合、おへそを前に出すようにして背筋を伸ばし、呼吸しやすい体勢をとりましょう。立って行ったり、仰向けに寝て行っても構いません。
最初に身につけたいのは呼吸法。まずは大きく息を吐ききるのがポイントです。すると、自然に空気が入ってきますから、そのままゆっくり6秒ほどかけて息を吸います。その後、再び6秒かけてゆっくりと息を吐ききってください。
呼吸に意識を集中すると、ネガティブな気持ちを手放しやすくなります。もし思考や感情が乱れやすいなら、呼吸の数を数えます。初めての場合は5分から、慣れてきたら10分以上続けてください。
方法3:なによりもまず休息をとる
どんなメンタルトレーニングも、寝不足では意味がありません。睡眠時間の不足は、認知機能、判断力、集中力といった重要な力を大きく低下させてしまいます。