私たちの生活の中でも重要な重さの単位・キログラム。ではキログラムの新定義は私たちの日常生活に一体どんな影響を及ぼすのでしょうか。量り売りされている食品の値段が変わってしまうのでしょうか。
回答は、NO。手に持っているボールペンのインクの量やスーパーの牛肉の値段、毎日の猫のエサの量をはかる分には何の支障もありません。
しかし、私たちが飲む薬や生活の中で使用する精密機器の開発には影響があると予想されます。今回のキログラムの定義変更によって、より効果的な新薬が開発されたり、高精度な制御ができる機器が発明されたりするかもしれないし、他のナノテク産業でもより高精度な計測に基づく開発ができるかもしれません。
一見生活に影響のない些末なことと受け止めがちですが、普段私たちが何気なく手にしているものの裏では、いつもこうした現在進行形の英知のドラマが繰り広げられています。2018 年は、そうしたドラマのひとつの結末が見られる年となりました。
【参考】
臼田孝「キログラムの定義が変わる、そのとき何が起こるのか?」、講談社、2018 年4月24 日
産業技術総合研究所「質量の単位「キログラム」の新たな基準となるプランク定数の決定に貢
献」、2017 年10 月24 日
荒木涼子「国際キログラム原器 130 年ぶり変更 物理定数に」、毎日新聞、2018 年11 月16 日
計量標準総合センター「基本単位の標準(質量)」
臼田孝「キログラムの定義が変わる、そのとき何が起こるのか?」、講談社、2018 年4月24 日
産業技術総合研究所「質量の単位「キログラム」の新たな基準となるプランク定数の決定に貢
献」、2017 年10 月24 日
荒木涼子「国際キログラム原器 130 年ぶり変更 物理定数に」、毎日新聞、2018 年11 月16 日
計量標準総合センター「基本単位の標準(質量)」
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