人生のパートナーに巡り会えるお金の作法

美しく生きる人のお金の作法
いま、恋をしていて、あなたが目指す恋のかたちが、お互いに成長しながら信頼関係を築き、生涯をともにできるパートナーにまでなることなのであれば、「金銭感覚の相性」を見極めてみましょう。「金銭感覚」はどこに表れるかといえば、それはその人の「お金の使い方」です。──『美しく生きる女のお金の作法』特別編集[第12回]
2018.7.27

恋のはじまりには、金銭感覚の相性をチェック

何にお金を使うか、それは人生で優先している価値観がそのまま表れているといえます。一生涯のパートナー候補ともなれば、つい今いくら稼いでいるかという収入の額が気になってしまうものですが、相手が日ごろ何に対してお金を使っているか、つまり「金銭感覚」を知ることこそ大切です。そして、自分自身の基本感覚と照らし合わせみるのです。大なり小なり違いが発見できると思います。
例えば……
ボーナスの使い途として、あなたが「二人で旅行に行きたい」と提案すると、彼が「いや、ずっと欲しかったオーディオセットを買うから旅行には行けない」と言う。
「資格を取得するための通信講座を始めたいから、入会金として30万円払う予定」と言う彼の考えに、反射的に「高すぎない? 貯金した方がいいよ」と反応してしまった。
デートで待ち合わせて映画が始まるまで1時間ほどある時に、「映画館の近くに雰囲気がいいカフェがあるから、タクシーで移動して映画の前にお茶しよう」と言う彼に、「タクシー代がもったいないから、のんびり歩いて向かえばいい」と提案したら、彼が不機嫌になってしまった。
こういう場面は、恋人どうしにはあるあるですよね。

もし、相手と金銭感覚が合わなかったら…?

こういった違和感の原因はすべて“金銭感覚のズレ”。どちらがいいとか、悪いとかではなく、何に対してお金を使うべきかという価値観の違いなのです。
そして、この金銭感覚の相性というのは、パートナーシップを築く上でとても大事な要素になっていきます。何にお金を使いたいかという価値観は、そのまま「どんな生き方を選びたいか」という人生観に直結するからです。
ですから、長い時間を共有できるパートナーを見つけたいと考えている時に恋が始まったとしたら、「金銭感覚の相性」に対して意識を向けることをおすすめします。
では、大好きな彼と自分の金銭感覚が大きく違うと気づいた時にはサヨナラするしかないのでしょうか?
いえ、そうとも限りません。
もし、あなたがその人とずっと一緒にいたいと思うのなら、「相手の金銭感覚から学び、自分の金銭感覚を合わせていく」という努力をするといいのです。彼がお金を払いたいと思うことは、彼にとってとても価値があり、大切なこと。それほど好きになった相手ならば、その人の価値観と合わせていくことも受け入れられるのではないでしょうか。

恋愛はマネーセンスも磨いてくれるもの

キーワードになるのは「両面思考」です。相手の立場になって「なぜ彼はこれにお金を使いたいと思うのか?」と想像を巡らせてみてください。先ほどの映画デートの例に戻ると、あなたが無駄な出費と考える「タクシー代」を出すことによって、彼が手に入れたかったのは何なのか。きっと、あなたを素敵なカフェに連れて行って特別な時間をプレゼントしたいという思いがあったのでしょう。また、日ごろから「時間をお金で買うことがあってもいい」という価値観を持っている人なのでしょう。
そして、たとえ金銭感覚の相性がよい相手であっても、他人の金銭感覚についてはつい、不満を抱きがちです。そんな時は「わたしの金銭感覚はどう思われているのかな?」という客観的視点を持つようにすると、自分の行動も変わってきて上手くいくようになります。
人それぞれ価値観が違うのは当たり前。そして、お金の使い方も違います。だからこそ、自分の小さな価値観にとらわれることなく、相手の立場を考えて、受容する。相手の金銭感覚から学びを得るということは、自分の価値観を磨いていくことにつながっていくのです。
この意識を持ってパートナーとの関係を育んでいくと、おそらくや関係が発展するだけでなく、自分の普段のお金との付き合い方もどんどん磨かれていき、あなた自身のステージが高まっていくことでしょう。
恋がはじまるタイミングは、マネーセンスの磨きどき。お互いを高め合い、人生そのものを潤してくれる恋愛ができる女性は素敵だとは思いませんか?

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大竹のり子

ファイナンシャルプランナー 株式会社エフピーウーマン代表取締役

出版社の編集者を経て2005年4月に女性のためのお金の総合クリニック「エフピーウーマン」を設立。 現在、雑誌、講演、テレビ・ラジオ出演などのほか、『お金の教養スクール』の運営を通じて正しいお金の知識を学ぶことの大切さを伝えている。『なぜかお金に困らない女性の習慣』(大和書房)、『老後に破産しないお金の話』(成美堂出版)など著書は40冊以上に及ぶ。ファイナンシャルアカデミー取締役。一般社団法人金融学習協会理事。http://www.fpwoman.co.jp/

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