お金持ちが家のインテリアに求めること|家具の選び方の特徴は

テレビや雑誌でお金持ちのお宅訪問の特集を見たことはありませんか。 たいてい、物が少なくて上質な家具が置かれてあり、広々とした空間が広がっていますよね。今回は、お金持ちがどのような基準でインテリアを決めているのかについて解説します。

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2019.7.10

お金持ちが部屋のインテリアに求めるのは居心地の良さ

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お金持ちにとって、自宅とは食事をしたり寝たりするだけの空間ではなく、日頃の疲れを癒してくれる大切な場所です。そのため、お金持ちはインテリアに居心地の良さを求めています。

しっかり休める気持ち良い空間

ゆったり座れる椅子や広々とした空間は、心と体に安らぎを与えてくれます。硬い椅子より手触りが良くてクッション性のある椅子のほうが疲れが取れ、清潔な空間は見ているだけで気持ちが良いものです。
例えば、タレントの石田純一・東尾理子夫妻は、以前テレビ番組で推定3億円の自宅を公開していましたが、広々とした空間にソファやマッサージチェアなどこだわりの家具を置いていました。床に物を置きっぱなしにすることなく、リビングやキッチン、ベランダはきれいに片づけられています。(※1)

整理整頓して時間短縮

物が散らかっていて、どこに置いたか分からない状態にしていると、必要なときに探す手間と時間がかかってしまいます。お金持ちはお金だけではなく自分の時間も大切にしているので、無駄な時間はお金の浪費と同じくらい嫌います。日頃から整理整頓をして、物をさがさなくてもいいよう時間短縮しているのです。

アイディアが生まれやすい空間

クリエイティブな仕事をしている人にとって、アイディアは仕事を進めるうえでとても重要です。職場だけではなく自宅でもアイディアを常に考えているため、アイディアが生まれやすいよう空間づくりにもこだわりがあります。
例えば、お金持ちの家は天井が高い家が多いですよね。ミネソタ大学が行ったある実験によると、天井の高い部屋にいた人たちはより自由なアイディアが生まれたのに対し、天井の低い部屋にいた人たちは思考が制限されたそうです(※2)。つまり、天井の高さはアイディアの生まれやすさに比例します。お金持ちは無意識のうちに狭い空間よりも広い空間を好み、アイディアが生まれやすい空間に整えているのです。

お金持ちは家や家具を大切に扱う

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お金持ちの家はいつもきれいに掃除されていて、家具もピカピカに磨かれています。いくらお金がたくさんあるからといっても、物を使い捨てのように扱ったりせず、長く使えるよう丁寧に扱っているのです。

お金の大切さを分かっている

お金持ちは事業でお金を稼いだり、投資をして増やしたりしているため、お金の大切さをよく理解しています。親から受け継いだ資産がある人でも、散財せずに維持しているのはお金の大切さを教えられているからです。家具は大切なお金と交換して得たもの。お金の大切さを理解しているからこそ、物にも感謝をしながら丁寧に扱っているのです。
雑誌『VERY』専属モデルの滝沢眞規子は、インスタグラムで天井の高い階段や広々とした中庭など自宅のインテリアをアップしています。キッズスペースにもアンティークのロボットやおしゃれな絵画を飾っており、子ども用といえども物を丁寧に扱っているようです。

長く使えるものや飽きのこないものを選ぶ

お金持ちは物を購入するときに、長く使えるものや飽きのこないものを選ぶ傾向にあります。
安いけれどすぐに劣化してしまうものは頻繁に買い替える必要があり、長い目で見るとコストがかかってしまいます。対して質のいいものは、価格は高いかもしれませんが長く使うことで価格以上の価値が得られ、愛着もわきます。
長く使うためには飽きのこないデザインも重要です。流行ものは数年経つとすぐ流行遅れになってしまいますが、シンプルなデザインは何年、何十年経っても素敵だと感じられます。家具によっては親から子に譲り渡すものもあり、子どもの代になっても色あせないものを選ぶのです。
モデルの長谷川潤はインスタグラムで自宅写真を公開していますが、写っている家具はシンプルなデザインばかりです。モノトーンの家具が多いですがこだわりが感じられます。

お金持ちが選ぶ家具の種類は

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お金持ちはどんなお店で家具を購入しているのでしょうか。ここではお金持ちに人気のある家具ブランドをご紹介します。

Cassina(カッシーナ)

世界中の富裕層に指示されているイタリアの高級家具ブランドです。巨匠とも呼ばれる有名建築家・建築デザイナーが手掛ける家具は、デザイン性と使い心地を両立させた逸品ばかりです。最高品質の革や木材を使用しており、モダンなデザインでもインテリアになじみやすく、長く愛用できます。

DREXEL HERITAGE(ドレクセル ヘリテイジ)

アメリカ生まれの高級家具ブランドで、ホワイトハウスや大使館でも愛用されています。キャビネットやテーブル、椅子はどれも木材を多く使用しており、クラシカルな家具がそろっています。重厚感のある家具で、格調高いインテリアが好きな人にぴったりのブランドです。

MORISHIGE(モリシゲ)

素材からデザインまで美を追求した家具を生み出す日本の高級家具ブランドです。伝統工芸である「漆塗り」で仕上げた家具は海外からも注目を集めています。和室だけではなく洋室に似合う家具も製造しており、モダンやクラシックなど好みのテイストから選べます。

まとめ

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お金持ちがインテリアに求めることは居心地の良さです。しっかり休めて気持ち良く過ごせるために、物をきちんと整理整頓して清潔感のある空間に整えています。普段なんとなくインテリアを考えたり、家具を選んだりしている人は、お金持ちの基準を取り入れてみてはいかがですか。引っ越しをしなくても、今住んでいる部屋が快適な空間に様変わりするかもしれません。
垣内 結以

垣内 結以

損害保険会社元社員で現在はライターとして活動中。FP(2級ファイナンシャル・プランニング技能士)の資格を持ち、マネーやライフスタイルに関する記事を執筆している。
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