「稼ぎ方」のSTAGEが高くても、「使い方」のSTAGEが低いと、収入以上にお金を使ってしまい、クレジットカードの返済に追われたり、キャッシングせざるをえない状況に陥ってしまったりする。「増やし方」のSTAGEが低いと、FXや先物取引、不動産投資などで過度なリスクをとってしまい、大きな損失を出してしまうこともある。「維持管理」のSTAGEが低いと、友人に頼まれてお金を貸し、それが原因で人間関係が壊れ、事件に発展することもある。
こうしたトラブルは、全体的なSTAGEが高い人ほど注意が必要だ。なぜなら、扱うお金が大きいために、トラブルになったときの金額も大きくなりやすい。加えて、お金があればあるほど、それを狙う人が寄ってきやすいからだ。
人間的な信用が高くても、お金の教養が低かったり、アンバランスだったりするとトラブルに巻き込まれる。お金のトラブルに巻き込まれると、結果的に信用度が下がり、自分の価値が下がってしまう。
(『お金原論』206〜208ページより転載)

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泉 正人

ファイナンシャルアカデミーグループ代表一般社団法人金融学習協会理事長
日本初の商標登録サイトを立ち上げた後、自らの経験から金融経済教育の必要性を感じ、2002年にファイナンシャルアカデミーを創立、代表に就任。身近な生活のお金から、会計、経済、資産運用に至るまで、独自の体系的なカリキュラムを構築。東京・大阪・ニューヨークの3つの学校運営を行い、「お金の教養」を伝えることを通じ、より多くの人に真に豊かでゆとりのある人生を送ってもらうための金融経済教育の定着をめざしている。『お金の教養』(大和書房)、『仕組み仕事術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など、著書は30冊累計130万部を超え、韓国、台湾、中国で翻訳版も発売されている。一般社団法人金融学習協会理事長。