仕事のパフォーマンスを上げる 持つべき資本家マインドセットとは

キャリア
お金と働き方に縛られない生き方が何かと賞賛されています。サラリーマンとして働いている場合、実生活においてどんなマインドを持っていけばいいのでしょうか。

三戸政和著『資本家マインドセット』より、変わりゆく時代において身につけておくべき考え方をご紹介します。

好きなことを、好きな人と、好きなようにやる

サラリーマンよ、これからの時代は「資本家」として生きていこう。そのためのマインドセット(思考様式、考え方の枠組み)を書いたのが、この本だ。

3ページより引用

株式会社日本創成投資代表取締役CEOである著者は、同志社大学卒業後、ソフトバンク・インベスとメント(現SBIインベストメント)に入社。ベンチャーキャピタリストとして日本だけではなく海外でファンドを担当。ベンチャー投資や投資先にてM&A戦略、株式公開支援などを行ってきました。現在は、中小企業に対する事業再生・事業承継に関するバイアウト投資などを行っています。

資本家というとブラック企業の経営者のようなイメージを抱きがちですが、好きなことを、好きな人と、好きなようにやる人のことであると著者はいいます。TSUTAYAを運営するCCC社長増田宗昭氏のこの言葉を聞いたときに、そんな人生を歩んでいこうと胸に刻んだのだとか。

資本家として生きるということは、かつてのヒルズ族のように豪華絢爛な人生を送るということではありません。お金からも働くことからも自由な存在になることであるというのです。

資本家マインドセットを体得し、戦う土俵を変えることでサラリーマン時代と同じ労力で数十倍数百倍のアウトプットを得ることが可能。

好きなことを、好きな人と、好きなようにやることができる人になるための考え方を知りたいものです。

資本家は投資家・経営者ではない

あくまで自分の手腕によって会社の事業を成長させ、そこから利益を得るのが資本家だ。競馬にたとえるなら、馬主のようなものである。

22ページより引用 

資本家は、投資家とも経営者とも違うと著者はいいます。会社の株を持って、その経営を自分のコントロール下に置けばいいので、その気になれば誰もが投資家として生きることができるのだとか。

資本家は現場のことは経営者に任せておけばいい、そしていくつもの会社を自分の支配下に置くことができるのだというのです。

だとしたら、会社を支配下に置くほど莫大な資金が必要になるのでしょうか。M&Aのネット仲介サービスでは、300万円以下の譲渡案件というものがあるようです。いわば、サラリーマンの貯金レベルの価格帯です。その理由として、経営者の高齢化が進み、後継者が見つからない中小企業が多炒め、信頼できる人に引き継げるなら安くても売りたいと考えている事例が多いからであるといいます。

他人資本を効果的に使いながら、成功報酬を組み合わせることで資本家になるという道もある。お金を生む仕組みの作り方は、さまざまであることがわかります。

誰もが持っておくべき資本家マインドセット

サラリーマンはもはや「幕末の武士」であると著者は語っています。これまで日本社会でサラリーマン制度が当たり前にように続いたのは、大正以降の日本社会の特性にあっていたからでしょう。現在、サラリーマン制度はまだギリギリのところで存在意義を保っていますが、もう終わりが見えているのだとか。

すぐにサラリーマンを卒業して資本家にならずとも、変わりゆく背景を踏まえつつ、今、持っておくべき資本家マインドセットとして、以下が挙げられています。

1 「自分の時間」だけで生きる
2 始動前のアイドリングをなくす
3 スケジュールを「他人の時間」で埋めない
4 そのスーツとネクタイは本当に必要か?
5 その名刺は本当に必要か?
6 いつまで「定時出社」を続けるのか?
7 インパクトの大きいお金の使い方をする
8 好きなこと、やりたいことを仕事にする
9 「遊び偏差値リスト」をつくる
10 声は大きく! 

「資本家だったら、こんなときどう考えるだろう」という問題意識を持つだけでも、パフォーマンスは大きく変わることでしょう。

世界の主流はプロフェッショナルによるプロジェクト制度。大企業や資本家が資金とインフラを用意。そして、世界各国にいるフリーランスやベンチャー組織など、プロジェクトを実現できる人々が特命チームを結成する。たしかに、インターネットのクラウド上にあるシステムを使えば、離れた場所にいても共同作業はいくらでも可能でしょう。

世の中の動きをキャッチしつつ、柔軟に自分自身も変化していくマインドを常に持っていたいものです。

タイトル:資本家マインドセット
著者:三戸政和
発行:幻冬舎
定価:1,400円(税抜)

お金と上手に向き合うために