「稼ぐ話術」を身につける|稼ぐ人に共通している話し方のポイントとは?

人や組織を適切に動かすことで、ひいてはお金を動かしていく。そのためには、話し方にポイントがあるようです。そんな「稼ぐ話術」を身につけるためには、どうしたら良いのでしょうか。 金川顕教著『稼ぐ話術「すぐできる」コツ』 より、稼ぐ人に共通している話し方をご紹介します。

2020.2.19

稼ぐ人は二者択一で話す

つまり、稼ぐ人の「話し方」には、人を動かし、仕事を動かし、組織を動かし、そしてお金を動かすー共通の特徴があるのです。「稼ぐ話術」と言ってもいいかもしれません。
2ページより引用
公認会計士であり起業コンサルタントである著者ですが、立命館大学在学中に公認会計士試験に合格。卒業後は、有限責任監査法人トーマツに就職し、上場企業やスタートアップ企業、学校法人などのさまざまな業種・業態の会社監査、内部統制監査に携わってきました。
2013年には独立して、多くのビジネスをプロデュース。稼ぐことができる経営者を、日々育てているのだといいます。
現在は、毎年1億円以上の年収を手にして、資産は約3億円であるという著者。それは、稼ぐ話し方を身につけた結果であると語っています。
稼ぐ人には共通する話し方があり、相手が「『NO』とは言えない何か」がある。そのポイントとして、「二者択一で話す」ということが挙げられています。
たしかに、仕事だけではなく人生全般においても、重要なことは二択であるシチュエーションは多くあります。
第三の選択肢を考えていると、仕事の姿勢がブレてしまう。常に二択で考え、発信していくことで、話し方に自然と説得力が出てくるのかもしれません。
あらゆる場面で二択で考え、話していく習慣を身につけていきたいものです。

稼ぐ人は気遣いを持ったひと言を付け加える

つまり、「人を動かすこと」が上手な人、下手な人の差というのは、たったひと言の差―とも言えるのです。ただ、そのひと言が大きいのです。なぜなら、そのひと言は、部下にとって「メリットとなるひと言」だからです。
71ページより引用
部下を動かしていくうえで大事なこととして、メリットになるひと言を伝えるスキルが紹介されています。
たとえば、ある書類をコピーすることを指示する場合、「このフォーム、他の仕事でも使えるから、覚えておくといいぞ」などといったひと言があれば、モチベーションがぐんと変わってくるものです。
相手のデメリットをメリットとして話すことができるということは、一見デメリットに見える物事の中からメリットを見つけ出すことができるスキルにつながるといえるでしょう。
ネガティブ感情をポジティブ感情に置き換えることは、人を動かす最大のコツであることがわかります。
また、稼ぐ人は、気遣いを「ひと言にする」ことができるのだとか。
何かをしてもらったら、お礼を伝えるだけではなく、もうひと言を付け加える。たとえば、何かをご馳走になったら「ごちそうさまでした」といった言葉に「すごく楽しかったです」など、さりげなくプラス。簡単なようで、意外とできていない人が多いのではないでしょうか。
それだけではなく、体調や所持品など、相手の変化に対してひと言をコメントすることも、ちょっとした気遣いにつながるようです。
上司、部下、クライアントなど、どんな立場の人に対しても、気遣いを持ったひと言を発していく。ちょっとしたひと言がいかに大事であるか、知っておきたいところです。

稼ぐ人は熱意を数値化して見せる

仕事に対して熱意を持って励んでいるのに、成果のみならず周囲からの評価も今ひとつであるということが往々にしてあります。
熱意を持つこと自体はまず大事なことですが、評価が高い人はその熱意を上手に伝えることができているようです。
さらに、稼ぐ人は自分が持つ熱量を「数字で見せる」ことができていると著者はいいます。
数字を使って相手に伝える効果については、さまざまな本などで紹介されていますが、熱意を伝えるという考え方はどういう意味があるのでしょうか。
熱意を伝えることが下手な人は、自分の主観だけで伝えようとしているようです。
たとえば、「一生懸命やります」「頑張ります」では、説得力に欠けるといえるでしょう。
具体的な方法として、自分の熱意を数値化して見せることが挙げられています。「売上、絶対上げます」ではなく、「売上、10万円増に挑戦します」では、伝わり方が具体的になってきます。
自分自身にとっても、目標が明確になって見える化することによって、いい意味で自分を追い込むことができそうです。
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タイトル: 稼ぐ話術「すぐできる」コツ
著者: 金川顕教
発行: 三笠書房
定価: 1,400円(税抜)
ナカセコ エミコ

ナカセコ エミコ

(株)FILAGE(フィラージュ)代表。書評家/絵本作家/ブックコーディネーター (図書館司書・産業心理カウンセラー・キャリアカウンセラー)。女性のキャリア・ライフスタイルを中心とした書評と絵本の執筆、選書を行っている。「働く女性のための選書サービス」“季節の本屋さん”を運営中。
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