お金持ちになれる人が共通して得意な〇〇とは?

生き方

あなたの身近に、若くして頭角を現し、仕事で成功を収めている人はいませんか?そんな若い頃から活躍でき、お金持ちになれる人は共通して「あること」が得意です。

2017.11.14(2019.11.16更新)

富裕層になる資質がある人に共通する得意なこと

富裕層になる資質がある人に共通する得意なこと、それは「道案内」です。
日常の道案内もですが、仕事においての道案内が実に見事なほど上手です。では、なぜ道案内が上手なのでしょうか。実はその背景には大変奥深いワケがありました。

この記事では、その背景をみなさんに参考にしてもらいたいと思います。

お金持ちになれる人の特徴1:目的地へ向かうスタート地点を聞く

みなさんは、誰かに道案内をする時に、その目的に向かうスタート地点を聞いていますか。また、経路や路線も聞いていますか。道案内を得意とする人は必ずそれを確認しています。
表向きには、到着する最寄りの駅を知ることで、その駅のどの改札口に向かえばよいのか、また改札口から左右どの方向に向かうのか説明しやすいからですが、実はそれよりも大事な理由があります。
それは、道案内のスタート地点をお互いに明確にし、共有することです。

道案内をするには、スタート地点が明確でないとちゃんとした案内ができません。車のナビゲーションやグーグル・マップにおいても道案内はスタート地点が必須ですよね。道案内の得意な人は、実は無意識にナビゲーションと同じ脳内設定になっています。

では、なぜ、道案内の得意な人=頭角を現す人なのでしょうか。それは、頭角を現す人の仕事の進め方が、仕事でチームをマネジメントをしたり、プロジェクトを推進したりする時に、まず最初に現状を把握してからスタートしているからです。PDCAを回すにしても、ゴールセッティングを行うにしても必ず現状把握は欠かせません。でなければゴールもセッティングができないからです。

みなさんも日頃の仕事で、現状分析を意識しゴール・セッティングを行うことから始めはいかがでしょうか。それにより道案内だけではなく、業務推進力も格段に高くなるはずです。

お金持ちになれる人の特徴2:五感に関する説明を加える

道案内の上手な人は目印を使うという人の方が多いと思います。
では、高低差や体力的な表現を使い説明はできていますか。

例えば、普通の人は、「改札を背に右に曲がり100mほどまっすぐに行ってください」こんな感じだと思います。すでに充分なレベルですね。でも、さらに上手な人はここに少し表現を加えます。

「改札を背に右に曲がり、体力的にはきびしい上り坂ですが100m程登ってください」と説明します。
どうですか?高低差、体力的な表現が入るだけでイメージが3Dになりました。

でも、その説明したい道が五差路だったらどうでしょう。もしかしたら右手に上り坂が2本あるかもしれません。そんな時、説明上級者はこう説明します。
「改札を背に右に曲がり、体力的にはきびしい上り坂ですが100m程登ってください。ちなみに、途中50mぐらいの右手に美味しそうな匂いのする鰻屋さんがありますよ」と表現します。ここまでくると4Dです。ほぼ道を間違えそうにありません。

では、なぜこのような説明ができるかというと、日頃の仕事で同じように説明をしているからです。

チームを鼓舞する時、「今回のプロジェクトで他社とのコンペで勝つために我々4名が1週間全ての精力を注がなければいけない。だから体力的にも大変だと思うけど、もしコンペに勝てば、前から話していたオススメのお店で乾杯しよう!」といったように、具体的な数字、目標、そしてゴールのイメージを自然に使いこなしています。

今日から皆さんも、日頃の会話にも具体的な数字やだれもが頭の中でスケッチできるようなイメージを使うことを意識してください。一気に人を引きつける人になれるはずです。

お金持ちになれる人の特徴3:記憶に残る情報ボリュームにする

イメージが湧くようにと意識すると多くの人は言葉数が自然と多くなり、より詳細に伝えようとします。でも、それでは上手な道案内とは言えません。聞いている人の立場に立って考えてください。人の記憶に残るボリュームには限界がありますよね。みなさんも経験したことがありませんか。自分が行き方を聞いてみたら、最初に聞いた人があまりにも多くの情報を伝えてきたので記憶が薄くなり、結局目的地に向かう途中でもう一度他の人に聞くことになった。ちなみに私は何度もあります。

情報やメッセージを伝えるときには、シンプルであることが大切なのです。それは、相手の記憶に限界があるからです。では若くしてお金持ちになれる人は、なぜシンプルに伝えることができるのでしょうか。それは、日頃から「断捨離」を繰り返しているからです。

例えば時間。時間は皆共通で有限です。

付き合い、仕事、趣味、すべてをバランス良くこなすために「断捨離」は不可欠です。
記憶できる量と使える時間の共通点はここで、限りがあることです。すべての事に限りがあることをイメージして生活をしていることこそがお金持ちになる人の大事な共通点です。

1年を365日と考え1ヶ月を約30日と考えるのは誰でも同じですが、富裕層になるような人は、10年を10年とは考えずと3,650日と考えたり、1日を24時間と考えず、1日の使える時間は睡眠時間を除いて約1,000分と考えたりします。

どうですか。時間には限りがある!と改めて思えたのではないでしょうか。

今日から皆さんも、世の中の全てには限りがあることを意識して、無駄なことの「断捨離」を始めてみてはいかがでしょうか。

お金持ちになれる人の特徴を取り入れ仕事を円滑に

お金持ちになれる資質がある人が共通して得意な「道案内」について、またそれが得意な理由について、いかがでしたか。
今回紹介した、「目的地へ向かうスタート地点を聞く」「五感に関する説明を加える」「記憶に残る情報ボリュームにする」の3つの方法は、日常の仕事でも役立ちます。取り入れてみてください。

渋谷 豊

シティバンク、ソシエテ・ジェネラルのプライベートバンク部門で約13年に渡り富裕層向けサービスを経験し、独立系の資産運用会社で約2年間、資産運用業務に携わる。現在は、ファイナンシャルアカデミーで取締役を務める傍ら、富裕層向けサービスと海外勤務の経験などを活かした、グルーバル経済に関する分析・情報の発信や様々なコンサルティング・アドバイスを行っている。慶応義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)修了。

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