活用で先行しているのがヘルスケア業界
リエゾン型人材の活用で先行しているのが、医薬品や医療機器のようなヘルスケア業界です。最新の高度な医学、科学の知識や情報が飛び交う中、利益を追求する企業の立場を理解してもらいながら外部の病院、大学、研究機関などと良好な関係を築かなければ、ビジネスで成功できないからです。
「メディカルサイエンスリエゾン（ＭＳＬ）」「サイエンスリエゾン」「メディカルリエゾン」など名称はさまざまですが、企業と、病院、大学、研究機関などの間にリエゾン型職種のスタッフが入り、医薬品や医療機器の開発を陰で支えています。彼らの多くはプロジェクトをマネジメントする役割も担います。
なお、企業の産学連携先になる大学にも、学内に「リエゾン・オフィス」を設置し、企業との連絡・調整役を担う職員「リエゾン・スタッフ」を置くところがあります。
ビジネスパーソンのキャリア形成という観点でも、リエゾン型の職種は業務の経験、業界や経済社会の幅広い知識、顔の見える関係を築ける人間性、相手の意見を聞いてその立場を理解した上で調整し「落としどころ」にまとめる能力などが総合的に問われ、キャリアアップには有益なポジションと言えます。
リエゾン型の連絡・調整の仕事を任されてキャリアを積み、「根回しだけで出世した」「寝業師」などと陰口をたたかれながらトップまでのぼりつめた人は、実業界にも政界にもいます。それもまた、その人の実力です。リーダーシップのある司令官タイプであれば、リエゾン型職種を経験することで人間の幅がひろがり、会社からの評価も高まることでしょう。独立・起業でも役に立つはずです。
「メディカルサイエンスリエゾン（ＭＳＬ）」「サイエンスリエゾン」「メディカルリエゾン」など名称はさまざまですが、企業と、病院、大学、研究機関などの間にリエゾン型職種のスタッフが入り、医薬品や医療機器の開発を陰で支えています。彼らの多くはプロジェクトをマネジメントする役割も担います。
なお、企業の産学連携先になる大学にも、学内に「リエゾン・オフィス」を設置し、企業との連絡・調整役を担う職員「リエゾン・スタッフ」を置くところがあります。
ビジネスパーソンのキャリア形成という観点でも、リエゾン型の職種は業務の経験、業界や経済社会の幅広い知識、顔の見える関係を築ける人間性、相手の意見を聞いてその立場を理解した上で調整し「落としどころ」にまとめる能力などが総合的に問われ、キャリアアップには有益なポジションと言えます。
リエゾン型の連絡・調整の仕事を任されてキャリアを積み、「根回しだけで出世した」「寝業師」などと陰口をたたかれながらトップまでのぼりつめた人は、実業界にも政界にもいます。それもまた、その人の実力です。リーダーシップのある司令官タイプであれば、リエゾン型職種を経験することで人間の幅がひろがり、会社からの評価も高まることでしょう。独立・起業でも役に立つはずです。
寺尾淳（Jun Terao）
本名同じ。経済ジャーナリスト。1959年7月1日生まれ。同志社大学法学部卒。「週刊現代」「NEXT」「FORBES日本版」等の記者を経て、現在は「ビジネス＋ＩＴ」（ＳＢクリエイティブ）などネットメディアを中心に経済・経営、株式投資等に関する執筆活動を続けている。
STAGE編集部
