30代からスキルアップ!専門的な資格を取得してなりたい自分に近づく

キャリア

日本では、国家資格から民間資格まであらゆる分野の資格があり、その数は把握しきれないほど。そのような中でも、より専門性の高い資格を取り、スキルアップしたいと考えている人もいるのではないでしょうか。この記事では、4つの資格に注目して紹介します。

2018.8.3

情報セキュリティ対策を担う「情報処理安全確保支援士」

近年、社会的にIT依存度が高まり、サイバー攻撃への脅威や情報漏えいの危険度が増しています。そのような中で、サイバーセキュリティ対策を担える貴重な人材と認定される資格が、「情報処理安全確保支援士」です。2017年から始まった新しい国家資格で、「登録セキスペ」とも呼ばれています。
情報処理安全確保支援士試験に合格し登録すれば、「情報処理安全確保支援士」の資格名称を名乗ることが可能です。以前より実施されている「情報セキュリティスペシャリスト」と同じような試験内容ですが、国家資格を保有するスペシャリストとして、独占的に資格名称を使用できる点が異なっています。
「情報処理安全確保支援士」の試験は、春と秋の年2回、全国の主要都市で実施されています。2018年春に実施された第3回目の試験の受験者数は、15,379人、合格者は2,596人、合格率は16.91%でした。また、合格者の平均年齢は、35.3歳となっており、30代のスキルアップに適した資格と言えるでしょう。情報セキュリティ分野では、初の国家資格である「情報処理安全確保支援士」。まだ資格保有者が少ない今が資格取得のチャンスではないでしょうか。

食のスペシャリスト「フードコーディネーター」

食べることの楽しみ方を、スペシャリストとしてさまざまな視点から提案する仕事が「フードコーディネーター」です。
テレビCMの演出や雑誌取材、食に関わる展示やセミナー、新商品の企画、ホテル・飲食店のテーブルコーディネートなど、活躍の場は多岐にわたります。食に関わるクリエーターとして、マーケティングや分析・提案などマネジメント分野に至るまで幅広い知識が求められます。このようなフードビジネス全般に関わる専門的な資格が、「フードコーディネーター」です。
フードコーディネーターになるには、まず18歳以上なら誰でも受験できる3級を受験します。その後、3級合格者が受験できる2級、2級合格者が受験できる1級へとレベルアップしていきます。試験は年1回、定期的に実施されているので、少しずつステップアップしていけるでしょう。フードコーディネーターは、数ある食に関わる資格の中でも、食全体を網羅するスペシャリスト。あなたの培ってきた経験やアイデアを活かし、やりがいのある仕事へとつなげていくことができる資格でしょう。

グローバル社会を背景にニーズが高まる「BATIC」

ビジネスのグローバル化を背景に、ニーズが高まっている「BATIC(バティック)」。国境を越え、海外とビジネスを行う企業が増える中、欧米で導入が進んでいる国際財務報告基準(IFRS)に対応した会計処理ができる人材が求められています。
東京商工会議所が年2回試験を実施しており、学歴や経歴、年齢・性別・国籍など、受験資格の制限はなく誰でもチャレンジできる試験です。試験は英文簿記と国際会計理論の2科目で構成されています。試験結果は、1,000点満点中のスコアによってレベル分けされ、日商簿記3級程度とされる「ブックキーパーレベル」と「アカウンタントレベル」、日商簿記2級程度の「アカウンティングマネージャーレベル」、日商簿記1級程度「コントローラーレベル」と、4段階に分けられます。
今後、国際会計基準がさまざまな業界へと広まり、英語力と国際会計スキルを併せ持つ人材へのニーズは更に高まるでしょう。英語力や会計知識を活かし、専門性の高い資格へスキルアップしてはいかがでしょうか。

「アロマテラピー検定」で自分や家族の健康を香りでサポート

ストレス社会とも言われる現代において、アロマのやさしい香りに癒されている人もいるのではないでしょうか?植物から抽出された香り成分の精油を使い、心と体のケアをする自然療法がアロマテラピーです。古代より人々は植物の香りを利用し、生活に役立ててきました。
アロマテラピーの研究が進んだ現代では、美容や健康、医療や介護、リラクゼーション、スポーツなど、あらゆる分野で活用されています。しかし、アロマの力を正しく活用するためには、専門知識が必要なため、注目されているのが「アロマテラピー検定」です。1級と2級があり、年2回、年齢や経験を問わず誰でも何級からでも受験できます。自分で楽しむためなら2級、家族や周囲の人々の健康維持に活かしたい場合は1級の受験がおすすめです。
アロマテラピーに関連する仕事をしたい人や、今携わっている仕事にアロマの知識をプラスしたい人、家族の健康管理に役立てたい人におすすめです。

まとめ

資格は幅広くさまざまな種類のものがあります。資格取得を通してなりたい自分に近づけば、より人生が豊かになるかもしれません。あなたが興味のある特定のスキルを磨き、専門性の高い資格にチャレンジしてみませんか?
Sasara

Sasara

Peekaboo所属ライター。通関業者にて通関士として勤務した後、ライターに転向。3人娘に振り回されながらも、人生 を楽しむ方法を模索しています。共感してもらえる記事を心がけて執筆中。
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