2019.7.29
ワインはぶどうそのもの
改めて「ワイン」を定義しますと、ワインとは「ぶどうを原料とした醸造酒」と言えます。醸造酒にはワインの他に日本酒やビールなどがあります。原料に含まれる糖分を、酵母によるアルコール発酵によりアルコールに変えて造られるアルコール飲料です。ぶどうには酵母がそのまま利用できる形で糖分が含まれています(日本酒やビールの場合、まずはでんぷんを糖に変える工程が必要となりますが、ワインの場合それは不要です。)ので極めてシンプルに、ぶどうと酵母だけあれば、ワインを造ることができます。
これがワインの本質です。ぶどうの質がそのままワインの質に直結しますので、いかに高品質なぶどうを得られるかが上質なワインにとって大切なポイントです。確かに造り手の技術などぶどうの質以外にも重要な部分はありますが、ぶどうの質の時点でワインの質の8割ほどが決定づけられます。
まずは代表的なぶどう品種を覚えましょう
ワインに於いて、ぶどうがいかに大切かお分かりいただけたことと思います。
ワイン用のぶどうはヴィティス・ヴィニフェラと呼ばれるヨーロッパ系の品種が主に使われています。
ぶどう品種の個性がワインの個性の大部分を決定づけますので、代表的なぶどう品種とその個性を覚えれば、かなりワインに親しみやすくなると思います。また自分好みの品種を把握できれば、レストランやワイン・ショップでワインを選ぶときにかなり選びやすくなることは間違いありません。
代表的なぶどう品種をご紹介します。
ワイン用のぶどうはヴィティス・ヴィニフェラと呼ばれるヨーロッパ系の品種が主に使われています。
ぶどう品種の個性がワインの個性の大部分を決定づけますので、代表的なぶどう品種とその個性を覚えれば、かなりワインに親しみやすくなると思います。また自分好みの品種を把握できれば、レストランやワイン・ショップでワインを選ぶときにかなり選びやすくなることは間違いありません。
代表的なぶどう品種をご紹介します。
白ぶどう
・シャルドネ
フランス、ブルゴーニュ地方が原産地とされるこの品種からできるワインは、品種に由来する
フランス、ブルゴーニュ地方が原産地とされるこの品種からできるワインは、品種に由来する
香りは少なく、育まれた環境を表します。フランス、シャブリのような冷涼な土地では柑橘類を主体とした爽やかな香りを持つ、酸味が主体のワインが、アメリカ合衆国カリフォルニア州のような温暖な土地ではトロピカル・フルーツ様の香りを持つ、果実味が主体のワインができます。
・ソーヴィニヨン・ブラン
フランス、ボルドー地方が原産地とされるこの品種は、ハーブ様の爽やかな香りが特徴的な白ワインになります。
フランス、ボルドー地方が原産地とされるこの品種は、ハーブ様の爽やかな香りが特徴的な白ワインになります。
黒ぶどう
・ピノ・ノワール
フランス、ブルゴーニュ地方が原産地であるこの品種は、果皮が薄く色素含有量が多くないため濃い色のワインになることは稀で、輝きのある美しいルビー色を呈し、赤い果実の華やかな香りを放ちます。タンニンの量は多くなく、エレガントな酸味を備えた軽やかなワインになります。
フランス、ブルゴーニュ地方が原産地であるこの品種は、果皮が薄く色素含有量が多くないため濃い色のワインになることは稀で、輝きのある美しいルビー色を呈し、赤い果実の華やかな香りを放ちます。タンニンの量は多くなく、エレガントな酸味を備えた軽やかなワインになります。
・カベルネ・ソーヴィニヨン
フランス、ボルドー地方が原産地とされるこの品種は、果皮が厚く色素量が多く、渋みの元となるタンニンを多く含み、色が濃く構成のしっかりとした赤ワインになります。
フランス、ボルドー地方が原産地とされるこの品種は、果皮が厚く色素量が多く、渋みの元となるタンニンを多く含み、色が濃く構成のしっかりとした赤ワインになります。
上記ワインの特徴は、大まかに見た一般的なものです。ぶどうが植えられている土地の条件(気候、日照、地形など)によって変わりますので品種の特徴を覚えたら、次のステップとしてワイン産地の概要を覚えましょう。冷涼な土地からは酸味を主体とした爽やかなワインが、温暖な土地からはヴォリューム感が強く酸味が比較的穏やかなワインが生まれます。品種と土地の組み合わせ、これを把握できればだいたいそれがどのようなワインか予測が立てられるようになります。
難しく考えずに、楽しみましょう
ぶどう品種や土地の概要を覚えるとワインの本質をつかめるようになりますが、忘れてはならない大切なことは、ワインは楽しむものということです。
ワインとはぶどうが表す土地そのものの表現ですので、ワインを飲みながらその産地に思いを馳せ、ワインと共に旅するような感覚で楽しむことができれば至極でしょう。
楽しみながらワインを勉強する方法として、例えばレストランで食事するときは、是非ソムリエにワインについて尋ねてみましょう。どのような土地のどのような品種のワインか。ソムリエによっては生産年(=ヴィンテージ)の特徴や生産者についてなど、興味深い話が聞けるかもしれません。
ワインとはぶどうが表す土地そのものの表現ですので、ワインを飲みながらその産地に思いを馳せ、ワインと共に旅するような感覚で楽しむことができれば至極でしょう。
楽しみながらワインを勉強する方法として、例えばレストランで食事するときは、是非ソムリエにワインについて尋ねてみましょう。どのような土地のどのような品種のワインか。ソムリエによっては生産年(=ヴィンテージ)の特徴や生産者についてなど、興味深い話が聞けるかもしれません。
店舗でワインを探すときも同様に、ワイン専門店でしたらワインが好きで専門的な知識を持っている方がいらっしゃるはずです。取り扱う多くのワインの中から、お好みのワインを探してくれます。専門家との会話の中で、ワインの特徴やそのワインをよりおいしく楽しむ方法などを聞き出せればより深くワインを楽しむことができることにつながるでしょう。
早速今日からでも、ワインをより楽しむこ
とを始めてみませんか。
早速今日からでも、ワインをより楽しむこ
とを始めてみませんか。