「そうですか? そのカナダの男は後悔してると思いますよ 。イギリスの男みたいになりたいとは思いませんが、もう少し手元に残したって良かったはずだ」
「いいかい。
「いいかい。
お金はその人を映す鏡なんだよ
お金は人を幸せにもするが、人を不幸にもする。凶器のように感じることだってある。お金そのものには色はないが、人はそれに色をつけようとする」
老人は、僕から目を離さずに、そのまま話を続けた。
「私は最初、君にお金を貸したときに二〇%の金利をつけた。法定金利ギリギリの金利だ。だけど、それがいまの君の値打ちだ」
「僕には信用がないという意味ですか?」
「それがどんな意味がわかるかい?」
「僕には信用がないという意味ですか?」
「それがどんな意味がわかるかい?」
(毎週金曜、14時更新)

via amzn.asia
泉 正人

ファイナンシャルアカデミーグループ代表・一般社団法人金融学習協会理事長
日本初の商標登録サイトを立ち上げた後、自らの経験から金融経済教育の必要性を感じ、2002年にファイナンシャルアカデミーを創立、代表に就任。身近な生活のお金から、会計、経済、資産運用に至るまで、独自の体系的なカリキュラムを構築。東京・大阪・ニューヨークの3つの学校運営を行い、「お金の教養」を伝えることを通じ、より多くの人に真に豊かでゆとりのある人生を送ってもらうための金融経済教育の定着をめざしている。『お金の教養』(大和書房)、『仕組み仕事術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など、著書は30冊累計130万部を超え、韓国、台湾、中国で翻訳版も発売されている。一般社団法人金融学習協会理事長。