桁外れの夢に向かって、ひたすら歩み続ける(デューク更家)
ウォーキングトレーナーのデューク更家さん。独特の呼吸法が話題を呼んだ「デュークズウォーク」を考案。気功や運動生理学、武道、ヨガ、バレエ……
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STAGE編集部:お金というものを意識していない。とても印象的なフレーズです。
昔は、1ヵ月舞台をやって出演料が7,000円っていうこともあった。冗談のように言うんですけど、本当なんですよ。多分20数回の公演だったから、1回320円とか350円とかなんだけど、そのときも楽しかったし、今はそれよりは何ケタか出演料が上がっているけれど、同じくらいに楽しい。お金がいくらだからどう、と言ったことは多分ないですね。
ただ、お金は、「価値」の対価だから、お金を生み出すための“リソース”、つまり“資源”を意識することはとても重要だと思います。ひとつは、知識や知性。それから、人間性や人からの信用(リライアビリティ)、そして人脈。これら3つのリソースを大きく充実させると、本当にお金は後からついてくるものなんじゃないでしょうか。
昔は、1ヵ月舞台をやって出演料が7,000円っていうこともあった。冗談のように言うんですけど、本当なんですよ。多分20数回の公演だったから、1回320円とか350円とかなんだけど、そのときも楽しかったし、今はそれよりは何ケタか出演料が上がっているけれど、同じくらいに楽しい。お金がいくらだからどう、と言ったことは多分ないですね。
ただ、お金は、「価値」の対価だから、お金を生み出すための“リソース”、つまり“資源”を意識することはとても重要だと思います。ひとつは、知識や知性。それから、人間性や人からの信用(リライアビリティ)、そして人脈。これら3つのリソースを大きく充実させると、本当にお金は後からついてくるものなんじゃないでしょうか。
■国道246号線の歩道橋からの忘れられない原風景
STAGE編集部:昔からずっと、そんなふうにお金の本質を捉えていらっしゃったんですか?
もちろん、お金を意識したことがまったくないわけではないですよ。本当に今でも忘れられないんですけど、学生の頃、すごく寒い冬の夕方4時ぐらいに電車賃がなくて、渋谷から、当時所属していた演劇集団「円」があった新橋まで歩いていたんです。国道246号線の歩道橋の上からふと道路を見下ろしたら、上下線とも車がいっぱいで、夕焼けに照らされていた。それを見て「何、この車の数?」と。ビルだってそう。あれも、当たり前ですが、すべて持ち主がいるんですよ。「今の僕のスピードで人生が進んでいって、1台でも車を持てるようになるのかな」「軽自動車だったら持てるかもしれないけど、メルセデスだったら70年ぐらいかかるんじゃないかな」と思いましたね。
でも実際には、それは早くに実現したんです。普通に考えたら無理ですよね。それなのになぜ実現できたか。
僕はいつも人生を下りのエスカレーターに喩えているんですが、下りのエスカレーターに乗って普通のスピードで歩いていても元の場所からはなかなか変わらない。では、上に行きたい人はどうすればいいのか。走るしかないですよね。
もちろん、お金を意識したことがまったくないわけではないですよ。本当に今でも忘れられないんですけど、学生の頃、すごく寒い冬の夕方4時ぐらいに電車賃がなくて、渋谷から、当時所属していた演劇集団「円」があった新橋まで歩いていたんです。国道246号線の歩道橋の上からふと道路を見下ろしたら、上下線とも車がいっぱいで、夕焼けに照らされていた。それを見て「何、この車の数?」と。ビルだってそう。あれも、当たり前ですが、すべて持ち主がいるんですよ。「今の僕のスピードで人生が進んでいって、1台でも車を持てるようになるのかな」「軽自動車だったら持てるかもしれないけど、メルセデスだったら70年ぐらいかかるんじゃないかな」と思いましたね。
でも実際には、それは早くに実現したんです。普通に考えたら無理ですよね。それなのになぜ実現できたか。
僕はいつも人生を下りのエスカレーターに喩えているんですが、下りのエスカレーターに乗って普通のスピードで歩いていても元の場所からはなかなか変わらない。では、上に行きたい人はどうすればいいのか。走るしかないですよね。
STAGE編集部:石田さんも、がむしゃらに走ることでエスカレーターを上っていったわけですね。
「でも、ずっと走り続けるのは辛いなぁ」って思うでしょう?実は、下からはなかなか見えないんですが、上に行ったら“踊り場”があるんです。走って走って、いったんエスカレーターを上がりきった人は、そこで休んだり、立ち止まったりできる。そうすると、目の前にまた新たな下りのエスカレーターが現れる。さらに上に行きたいなら、意を決してまた走り出す。この感覚わかるかな。それの繰り返しなんです、人生とは。
STAGE編集部:走って、少しだけ休んで、を繰り返しながら下りのエスカレーターを上っていくのが人生だと。
でもね、走り続けていると、ほんのたまにだけど、上りのエスカレーターに遭遇することもあるんです。これも人生のおもしろいところ。
STAGE編集部:人生とお金も、そういうものかもしれませんね。
そうですね。お金を「忌み嫌われるもの」だとか「汚いもの」だとか、そういうふうに考えて、ちゃんと考えたり付き合ってこなかったりすると、かえってお金に振り回されたり縛られたりすることが多いようですね。追いかけたれたり……。
だから、常にお金、お金というのではないんだけれども、お金をすごく大切に扱う気持ちは大切だと思います。お金に対する愛。リスペクト。家でも、あるいは自分で運んでいるときも、すごくきれいにして、尊重するっていうのが必要だと思うんです。使うときも、冗談抜きで「また会おうね」「お友達、連れて帰ってきてね」「もう本当、大好きだからね」って心の中で言っています。
「でも、ずっと走り続けるのは辛いなぁ」って思うでしょう?実は、下からはなかなか見えないんですが、上に行ったら“踊り場”があるんです。走って走って、いったんエスカレーターを上がりきった人は、そこで休んだり、立ち止まったりできる。そうすると、目の前にまた新たな下りのエスカレーターが現れる。さらに上に行きたいなら、意を決してまた走り出す。この感覚わかるかな。それの繰り返しなんです、人生とは。
STAGE編集部:走って、少しだけ休んで、を繰り返しながら下りのエスカレーターを上っていくのが人生だと。
でもね、走り続けていると、ほんのたまにだけど、上りのエスカレーターに遭遇することもあるんです。これも人生のおもしろいところ。
STAGE編集部:人生とお金も、そういうものかもしれませんね。
そうですね。お金を「忌み嫌われるもの」だとか「汚いもの」だとか、そういうふうに考えて、ちゃんと考えたり付き合ってこなかったりすると、かえってお金に振り回されたり縛られたりすることが多いようですね。追いかけたれたり……。
だから、常にお金、お金というのではないんだけれども、お金をすごく大切に扱う気持ちは大切だと思います。お金に対する愛。リスペクト。家でも、あるいは自分で運んでいるときも、すごくきれいにして、尊重するっていうのが必要だと思うんです。使うときも、冗談抜きで「また会おうね」「お友達、連れて帰ってきてね」「もう本当、大好きだからね」って心の中で言っています。
「お金とは、価値に対する対価。(石田純一)」