お金持ちになれる人のお金の使い方には特徴がある

富裕層とは?富裕層になるには?
お金持ちになれる人とそうでない人は、稼ぎ方や貯め方だけではなくお金の使い方に違いがあります。お金持ちは小さな出費から大きな出費まで自分なりのポリシーに基づいて決断しています。今回はお金持ちが実践している3つのお金の使い方をご紹介します。
2019.6.7

お金持ちがお金を使う時は投資感覚を持って使う

お金持ちはお金をニーズや欲求を満たすための「消費」ではなく、リターンを予想した「投資感覚」でお金を使います。投資というと株の運用や不動産投資、保険などの金融商品の購入を思い浮かべるかもしれませんが、日々の出費も使い方によっては投資になります。
例えば、5,000円払って飲み会に行く場合、上司の愚痴を言いあったり、近況報告したりしてその場ではストレス発散になるかもしれません。しかし、本当は行きたくない飲み会に「誘われたから」という理由だけで行くのなら、もっと投資効果の高い使い道はないのかを考えてみる必要があります。
経済評論家の加谷珪一もお金持ちはお金の使い方に特徴があると述べており、上記の場合では「ストレス発散のためなら気の進まない飲み会に参加するよりもディズニーランドに行ったほうが投資効果が高いのでは」と話しています。
ディズニーランドは遊ぶために行く場所ですが、ストレス発散という目的があっていく場合はリターンを予測した「投資」になります。

スキルアップにつながるものに投資する

お金持ちが投資感覚でお金を使うもののひとつに、スキルアップにつながるセミナーや書籍などが挙げられます。自分の興味あることや仕事のキャリアアップにつながる分野、投資などの知識・スキルは将来的に自分を助けてくれるものです。何にお金を使えば投資になるのか分からないという人は、自分のキャリアアップにつながるものにお金を使うのがおすすめです。
例えば、毎日惰性で買い続けているコンビニのお菓子やコーヒー代を、セミナーや書籍代に当てるだけでも後々のリターンを意識した「投資感覚」のお金の使い方ができます。浪費とも呼べる無駄な出費があるなら、少しずつスキルアップのための投資に回していきましょう。

お金持ちはマイホームを所有する感覚を持っていない

親や知り合いにすすめられて、いつかはマイホームを持つことが当たり前と考えている人も多いのではないでしょうか。しかし、お金持ちはマイホームを所有するという感覚を持っていません。なぜなら、マイホームは資産ではなく負債と考えているからです。

マイホームは資産ではなく負債

『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキは、資産と負債を次のように定義しています。
資産=ポケットにお金を入れてくれるもの
負債=ポケットからお金を取っていくもの
マイホームを購入すると月々の住宅ローンの支払いがあるので、収入からお金が減っていくことになります。
対して、株や不動産を購入した場合は配当金や家賃収入などが期待でき、お金を増やすことができます。富裕層は「マイホーム=負債」という感覚を持っているため、マイホームを所有したいと考える人は少ないのです。

住む場所はライフステージにあわせて変える

マイホームを持たずに賃貸暮らしをしているお金持ちは、ライフステージにあわせて賢く住む場所を変えています。
例えば、結婚して家族の人数が増えれば今までの家では手狭になったり、転職をすれば通勤が不便になったりすることがあります。持ち家だとライフスタイルの変化に柔軟に対応できませんが、賃貸ならいつでも引越しできます。長く住むためにマイホームを買うのではなく、今のニーズに合った場所を探すことを重視しましょう。

お金持ちは、自分の価値観に従ってお金を使う

お金持ちはお金に対して自分なりの価値観を持っており、その価値観にマッチした場合に使います。いくら安いものでも、自分の価値観にあわないものであれば無駄に浪費することはありません。

お金は自分の生き方そのもの

メイクアップアーティストの藤原美智子は「お金とは、生き方である」と述べ、お金の使い方についても強いこだわりがあります。
20代はお金の使い方が分からず旅行や高いワインなどに消費していたそうですが、30代になると仕事も確立し始め自分らしさを模索しながらお金を使うようになりました。40代になるころには自分にとって大事なもの、必要なもの、価値のあるものが分かり、50代からは自分の生き方に沿ってお金を使えるようになったと語っています。
若いころは自分が何に価値を感じているのかがぼんやりしていて、お金の使い方にも迷いが
あるかもしれません。しかし、お金を使う経験や仕事などを通じて、徐々に自分が大切しているものが分かれば、何にお金を使えばいいのかも見つけやすくなるのです。
富裕層に共通しているのは、自分の価値観に沿ったお金の使い方です。価値観は一朝一夕では確立できませんが、さまざまなチャレンジや経験を通して少しずつ築いていくことができます。

まとめ

お金持ちはお金の使い方に対して、普通の人とはちょっと違う感覚を持っています。お金持ちの例を見習って、今日からお金の使い方について考えてみませんか。今まで何となく消費していたお金が自分の将来を形作ってくれるものだと分かれば、お金を使うことがもっと楽しくなりますよ。

【参考URL】
https://zuuonline.com/archives/193428
https://stage.st/articles/2pFxx

垣内 結以

損害保険会社元社員で現在はライターとして活動中。FP(2級ファイナンシャル・プランニング技能士)の資格を持ち、マネーやライフスタイルに関する記事を執筆している。

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