期日は長めに申告しておく
例えば、1,000円の商品が500円に値下げされている場合と、600円が500円に値下げされている場合、または最初から500円だった場合とでは、値ごろ感に違いを感じるはずです。
例えば、「この日までに資料をまとめておきます」「企画書をいつまでに提出します」と自分で期日を決められる場合、相手をコントロールできるのがアンカリング効果です。
そこで、想定よりも少し長めに期日を設定しておき、それよりも早く提出します。すると、相手は予定よりも早く仕事を仕上げてくれた、とあなたに好印象を抱くのです。
あえて少し遅めに申し出ることで、「予定を繰り上げて頑張ってくれたな」という高評価にもつながりますし、余裕ができることで、質の高いものが出来上がるのではないでしょうか。
自分自身への締め切りは早めに設定
もしも自分自身に締め切りを設ける必要がある場合は、今ご紹介したものとは反対に、あえて1日早いと想定して仕事をするのです。それによって、精神的にも時間的にも、余裕を持たせることができます。
これは仕事だけに限らず、勉強や家事など、日常生活のあらゆる場面にも応用できます。
そういう場合には、遅刻しがちな時間分、約束時間の想定を早めて行動すると、解決に近づけることができます。これも、アンカリング効果によるものです。
元々の性格を直すのは容易ではありませんが、約束時間の想定を早めることは、比較的誰でも実行しやすいのではないのでしょうか。
値段交渉術として利用する
例えば、高めの金額で話をまとめたい場合には、値段交渉をする際は想定よりも少し高い金額を提示する。
そこで相手が応じてくれればスムーズに話がまとまりますし、もっと低い金額を提示してくることも考えられま
す。
日常生活でも、中古品を売買する際やオークションなどでは、無意識にこの行動を取っている方も多いはずです。自分が消費者の立場に立った時も、この法則を覚えておくと上手な買い物ができることもあります。
自分自身の生活をよりスムーズにしてくれる法則でもありますので、積極的に活用してみてください!