働かなくても生きていくために 新たな価値を見出す考え方

働き方についてのあり方が問われている現代。私たちはどういう思考を持って、労働やお金と向き合っていけば良いのでしょうか。遠藤洋著『働きたくないけどお金は欲しい』より、変化する時代において新たな価値を見出していく考え方をご紹介します。

働き方についてのあり方が問われている現代。私たちはどういう思考を持って、労働やお金と向き合っていけば良いのでしょうか。

遠藤洋著『働きたくないけどお金は欲しい』より、変化する時代において新たな価値を見出していく考え方をご紹介します。

経済的自由と時間的自由を手に入れる

朝起きた時、「その日、自分がやりたいこと」ができるようになって、ようやく人は人生のスタートラインに立つ。

3ページより引用

投資家であり、投資コミュニティixi(イクシィ)を主宰、株式会社キープライム代表取締役を務めている著者。東京理科大学卒業後、ベンチャー企業での勤務を経て、26歳のときに投資で得た利益をもとに会社を創業します。

これまで、経営者や上場企業役員など1000人以上に投資について指導。現在は、世界中を旅しながら現役の投資家として活動しつつ、次世代の投資家育成にも力を入れているのだといいます。

世の中には、サンダルとTシャツ姿で過ごしていて、気が向いたらふらっと旅に出ると行ったライフスタイルを送っている人がいるようです。日々、仕事をしているようには見えないのにお金がありそうな彼ら彼女らは、一体どういう生活を送っているのでしょうか。

何か悪いことをしているのか、あるいは親が金持ちなのかなどといった目で見られがちですが、実際のところはそうでもないのだと著者はいいます。

朝起きたときに、自分がやりたいことができるように。経済的自由と時間的自由の両方を手にするための考え方を知りたいものです。

 

人を喜ばせる価値に投資する

今までは「働かざる者食うべからず」が正しいとされてきましたが、これからの時代は「働いても食べられない」というのが常識になります。

14ページより引用

一生懸命に額に汗して働いて得たお金にこそ価値があると、私たちは長らく教えられてきました。その真理は大事ですが、テクノロジーの変化によって人間の手が必要としてきた仕事の多くが自動化されていこうとしている時代。働くという行為の意味合いが日々変化している昨今において、考え方を変えていく必要性がありそうです。

食べるために働くのではなく、働かなくても食べていける状態にする。そのためにはどうしたら良いのかを発想していくことが必要でしょう。

働くということは相手を喜ばせることにつながりますが、逆にいえばお金を得るためには相手が喜ぶことを考えていく。自分自身が働かなくても相手を喜ばせることができたときに、「働きたくないけどお金は欲しい」が実現すると著者はいいます。

しかし、誰かが喜んでくれる価値を自分自身が生み出す必要はないようです。他人が生み出した価値に便乗できる仕組みが投資であるのだとか。

自分の能力にも時間にも限りがありますが、高い能力を持つ人の会社に投資することで、その能力を使うことができる。

世の中に価値提供できている会社に投資をするという本質さえ間違わなければ、プラスの期待で資産を増やすことができそうです。

半歩だけ先をいく価値を見出す

発明家であり起業家であったトーマス・エジソンは、「世の中が必要としているものを常に探せ」と言っていたのだとか。投資家にもその考え方は通じると著者はいいます。

時代の変化によって人が求めるものは変わり、時代の価値感も変わってきます。これからの時代において、投資家に求められているのは、価値を見つけ出す力。

人々の欲求を見極めて、新たな価値を見出していく。しかし、一歩先まで行きすぎると多くの人がついてくるまでに時間がかかるため、半歩だけ先をいくという観点がポイントになるようです。

私たちは働くという概念をアップデートしつつ、時代の変化に対して敏感に反応していく必要がありそうです。

タイトル:働きたくないけどお金は欲しい
著者:遠藤洋
発行:マネジメント社
定価:1500円(税抜)

【前回の記事はこちら】
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