ブレストの考案者オズボーン氏が作ったチェックリストを活用するのもおすすめです。以下に一部抜粋してみましょう。
- 他に使い道は?
- 大きくしてみたらどうか?
- 逆にしてみたらどうか?
- その他
参加者がブレストを楽しむコツ
参加者は、時間配分や禁止事項といった小さな制限を、意識的に楽しむ姿勢が大切です。常に批判厳禁を心がけ、便乗発展で大いに楽しんで下さい。
批判はメモにでも記録しておき、ブレスト終了後に発表します。便乗発展とは、誰かの意見に上乗せ、上書きして、複数の意見を融合していくことです。
ブレストが終わり、アイデアを出しきれた人は誇らしいでしょう。いまいち言語化できなかった人は、不完全燃焼で悔しいかもしれません。どちらにしても、次回はもっと楽しみましょう。
前述したオズボーンのチェックリストも役に立つでしょうし、以前、フレームワークによる発想方法の記事を書きましたが、フレームワークのレパートリーを増やすのも有効です。
ブレストは、終わってからが肝心!
ブレストが終了したら、通常の会議やミーティングに戻ります。進行役と参加者は協力して、多数決、バランスシート、設定尺度の表にするなどの方法で意見をまとめましょう。
意見のモレと重複をチェックするなら、「MECE」という整理方法が便利です。例:「園児、小学生、高校生、大学生、受験生」をMESAで整理すると、中学生がモレていて、受験生とその他すべてが重複しています(今どきは園児も受験しますから)。
慣れが必要なブレストですが、石になる会議よりは楽しいはず! まずは、気心の知れたチームミーティングで試してみてはいかがでしょうか。
参考 照屋華子/岡田恵子共著「ロジカル・シンキング Best solution」東洋経済新報社,2001年
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