3 スキル磨きはまず身近な問題解決を題材に
理屈はわかったけれども、実際にどのようにそのスキルや技能を修得すればよいのかという疑問を持たれることでしょう。そこで具体的なスキル修得の方法を説明します。
できるビジネスパーソンの能力とは、集約すれば課題や問題を的確に解決することです。もちろんそのためには細かなスキルの組み合わせと膨大な知識、さらに経験が必要です。しかしそれらは徐々に積み上げていくものであり、遡っていくと最初は自分の小さな問題を解決するスキルに行き着くものです。
つまりスキル磨きのスタート地点は、自分が抱える問題を解決する能力を高めることにあります。たとえば作業量が多くて時間が足りないのであれば、作業手順を減らしつつ品質も高めるための知識を求めればよいでしょう。そして実践することでスキルが備わります。人間関係に悩んでいるのであれば、その根源は何か、自分で何をコントロールできるのかを調べればよいでしょう。
自身の問題解決スキルを修得したら、次にそのスキルを周囲の人のために使うことをおすすめします。自分が悩んでいることは、おそらくほかの人も同じように悩んでいるからです。仕事がスムーズに連携せず進まない時は、誰かが何かしらの課題や問題を抱えている可能性があります。それを見つけ出して手助けするのです。
このように外部に目を向けると、潜在的な課題や問題を見つけ出すスキルが高まります。その結果、あらたな問題を解決するために修得すべきスキルや能力があることに気づきます。そのように複数のスキルを修得したならば、それを組み合わせて何ができるかも考えてみてください。すると自分が活躍すべきあらたなステージが見つかるでしょう。
また外部に目を向けて潜在的な課題や問題を探していると、次第に会社全体が抱える課題に行き着きます。その先には変化を続ける社会で生じる課題がありますし、そこで求められるスキルが何であるかがわかります。
まとめ
スキルを磨くためには、最初に何を極めようかと考えるよりも、まずは身近な問題を解決するスキルを修得することが大事です。さらにそこから周囲の課題や問題を解決することで、やがて変化を続ける社会の課題に行き着きます。その過程で備わった複数のスキルを組み合わせると何ができるのかがわかりますし、自然と自分が活躍できるステージに導かれると思います。
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