仕事ができる人になるには?PDCAの応用が有効な理由

仕事ができる人とできない人にはどんな違いがあるのでしょうか?得意・不得意やスキルの有無以外に、秘密があるのかもしれません。今回は、品質管理システム等などビジネスシーンで活用されているPDCAサイクルを応用することで、仕事ができる人になれるポイントを見ていきます。

2019.1.21
ビジネスシーンでよく耳にする「PDCAサイクル」。あなたはうまく使いこなせていますか?仕事ができる人は、能力やスキルだけではありません。仕事が効率よく回るように、必要なポイントを見極めているのです。 今回は、PDCAサイクルが「仕事ができる人」への近道となる理由をご紹介します。

PDCAとは?それぞれの意味や目的は

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PDCAサイクルとは、生産・品質管理システムや人材教育の分野でよく活用されています。それぞれの意味は、以下の通りです。
・Plan(計画):過去の実績や今後の予測を踏まえ、期限を設定して計画を立てる
・Do(実行):立てた計画に基づき、業務を遂行する
・Check(評価):完了した業務について、成果や内容の評価を行う
・Action(改善):計画内容との差異・問題点を洗い出し、必要な改善策を講じる
上記のしくみは、それぞれの頭文字からとって「PDCAサイクル」と呼ばれます。同じ業務内容を継続して行うような分野では、作業内容を都度改善していくことで、生産性・効率性の向上につながります。 PDCAサイクルは、「目標」に向かって成功するために有効な手段であり、仕事においても企業・各部署・各個人で活用できる方法といえるでしょう。

PDCAサイクルによって仕事ができるようになる理由

どんな仕事においても同じですが、無計画でただやみくもに仕事をこなしていては、思ったような成果が上がらないのは当然ともいえます。なぜなら失敗を「失敗だ」と認識していないからです。
何がよくて何がよくないかがわからなければ、そもそも何を持ってして「成功」「成果」に近づいていけるのか、理解することはできないでしょう。「今の仕事における成功とは?」「どうしたら成果が上がるようになるか?」それは、今ある自分の姿をよく見つめ、「失敗」「問題点」に気づくことです。
ここで大切なのが、失敗や問題点を「人やもの」といった外的環境を理由にしないこと。他社依存につながり、本来必要な改善策を見いだせなくなる可能性があります。個人の仕事においてPDCAサイクルを回す場合、自分の業務遂行のなかでチェックするようにしましょう。
PDCAサイクルを回して各ポイントを網羅することで、結果としてミスが起きても次回の改善につながっていきます。何らかの気づきを得て効果が得られ、結果として常に前進していける体質になるでしょう。

失敗しやすいポイント別、PDCAサイクルを回すうえで気をつけたいポイント

PDCAサイクルはそれぞれがすべて重要で、関連している項目です。しかし、性格や特徴によって、失敗しやすいポイントは人それぞれ異なるのではないでしょうか?つまずきやすいポイントによって、PDCAのどこに気をつけたいか考えてみましょう。 たとえば、忙しさのあまり何となくルーティン感覚で仕事をこなしている人。この場合はまずP(計画)を立てることからはじめましょう。忙しくても、計画を立てるための時間は必ず設けてください。
計画は、いくつかの工程に分け、それぞれ期限を設けていくといいでしょう。そうすることで、どの工程に負荷がかかっているのか、どこを改善すべきなのか、後から分析・判断しやすくなります。 残業が多くて時間に対して怠慢になってしまっているなら、D(実行)に注目です。リフレッシュ時間を設けずダラダラこなしている、一定の業務に対して時間を消費しすぎといったことのないよう身を引き締めます。
個人的に重要だと感じるのはD(評価)とA(改善)です。特に評価がしっかりできていないと、どういった改善が適切なのか導き出せません。評価は、計画自体に則ってこなせているかはもちろんですが、それぞれある程度細かい工程に分け、振り返り(リフレクション)を行なうことが大切です。 成功している部分はそのままに、改善をすべきところのみをピックアップします。最終的に改善策を考え、よりベストな方法を編み出し、成果へ近づけていきます。それぞれ4つのポイントで、自分にとって足りない部分を確認し、「仕事ができる人」になりましょう。
湊音

湊音

元総務・人事キャリアを持つフリーライター。これまでの経験を活かし、「仕事」「働き方」などのテーマを中心に執筆活動中。女性がのびのびと多様な働き方を実現できるべく、常に新しい情報をキャッチしています。
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