成功者の睡眠時間に法則性はない?自分に合うパターンこそ大切

成功者の睡眠時間を眺めてみると、ロングスリーパー、ショートスリーパー、分割型など様々です。もちろん、一般的な睡眠時間の成功者もいます。性別や業界、専門領域もバラバラで、成功者と睡眠時間との間には法則性はないようです。自分に合う睡眠パターンこそが大切です。

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2019.5.9

成功者の睡眠時間に法則性はない?昼寝も有効活用?

古今東西の成功者の睡眠時間を眺めてみても、性別や年齢、所属業界や専門領域など、属性との法則性がほとんど見出せません。成功者ならではの睡眠時間の取り方というものは、基本的にないと思われるのです。ただし、個々人の体質・体力にマッチした睡眠パターンを確立することが大切、とは考えられます。睡眠不足を自慢しているような人は、ベストパフォーマンスを発揮できる訳がありません。その人にとって最低限必要な睡眠時間を確保する必要があることは、言を俟たない(またない)ところです。
昨今は日本でも、「シェスタ制度(お昼寝タイム)」を導入している企業があります。睡眠時間の確保は、高いパフォーマンスを発揮するために欠かせない、という認識が社会的に定着してきたのですね。一部の外資系企業などは、予てよりオフィス内に仮眠室が設けられていることもありますね。2014年に厚労省が発表した睡眠指針でも、「仕事中に生じる眠気解消には30分以内の昼寝が効果的である、」と謳われています。
ちなみに、仕事の合間に昼寝(仮眠)を取る場合、寝覚めが悪くて起床後のパフォーマンスが却って悪化するのではないか、と心配される向きもあります。この場合、昼寝に入る前にコーヒーや紅茶、緑茶などカフェインを多く含む飲み物を摂取しておくことがオススメです。起きたいタイミングでカフェインが効果を発揮してくれますので、スッキリと午後からの仕事に取り組むことができます。仕事の合間に仮眠を取る方は、一度試してみてください。

睡眠時間が長い/短い成功者は?

参考までに、睡眠時間が長めの成功者の例を見てみましょうか。まず、天才物理学者のアルバート・アインシュタイン氏ですが、毎日10時間の睡眠だったとされます。プロゴルファーで、生涯獲得賞金1億米ドル超の歴代1位、タイガー・ウッズ氏は文句なしの成功者ですが、やはり睡眠時間は10時間だそうです。ドイツ人初のF1ドライバーズチャンピオン、ミハエル・シューマッハ氏に至っては、何と毎日12時間を睡眠に充てています。
睡眠時間が長めの成功者は、当然他にもいるのですが、全体としては少なめの印象です。敢えて言えば、アスリート系の成功者が多いような気もする程度ですね。次に、睡眠時間が短めの成功者の例です。最初は、GUCCIやYves Saint Laurentも手掛けるデザイナー界の成功者、トム・フォード氏です。睡眠は日々3時間とのことです。何かと話題に事欠かない第45代米国大統領にして、不動産王と言われるドナルド・トランプ氏も、毎日の睡眠時間は3〜4時間です。
ソフトバンクグループの創業者であり、日本を代表する実業家となった孫正義氏ですが、こちらも日々3〜4時間睡眠だそうです。睡眠時間が短い成功者は相当多い印象ですが、特に実業家や政治家に顕著なようです。もっとも、成功者の中でも彼ら・彼女らの重責は並大抵のものではなく、多忙なスケジュールをこなして世界を飛び回っています。自分にとって必要な睡眠時間を確保したくても、実際には叶わないことが多い、これが実態かも知れませんね。

睡眠時間が一般的/分割型の成功者は?

睡眠時間が一般的である成功者も見ておきましょう。スペースX、テスラの共同創業者であるイーロン・マスク氏は、日々6時間睡眠とのことです。アマゾンの共同創業者であり、投資家でもあるジェフ・ベゾス氏の睡眠時間は、毎日7時間です。そして、プロ野球における通算安打世界記録の保持者であり、大リーグでも成功者となった鈴木一朗(イチロー)氏は、日々8時間の睡眠時間を確保しています。
この他にも、一般的な睡眠時間で、規則正しい生活を送ることに努める成功者は少なくありません。睡眠時間6〜8時間というのは、成功者の属性を問わず最も多い印象です。なお、変わったところでは、毎日の睡眠時間を分割して確保するタイプの成功者もいます。例えば、アップルの共同創業者で、ピクサーのCEOも務めたスティーブ・ジョブズ氏ですが、毎日4時間の睡眠時間+15分間の昼寝×3回、という独自の分割型睡眠のパターンを持っていたようです。
日本を代表する女優で、司会者でもある黒柳徹子氏の場合、日々3時間+4時間という分割型睡眠だそうです。第二次世界大戦を勝利に導いた英国の元首相、ウィンストン・チャーチル氏も、5時間の睡眠時間+適宜昼寝の分割型睡眠を実践していました。様々な睡眠パターンがありますが、分割睡眠型の成功者は、割合としては少ない印象を受けますね。しかも、成功者の中でも個性がとりわけ強そうなタイプが多い、と感じるのは私だけでしょうか。
Kenneth S

Kenneth S

総合商社のIT戦略担当からIT系ベンチャー企業の経営補佐などを経て、現在は海外在住の個人投資業。時折、物書きもしている。
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