2018年7月12日 更新

「いつかは住みたい」バリ島での生活費

アジア有数のリゾート地として有名なバリ島。美しいビーチや極上のホテル、フレンドリーな人々、夕日が美しい寺院、緑豊かな棚田など、豊かな自然とアジアの文化が融合する島として人気を集めています。

また、ホテルのレストランや日本食レストランなどは決して安くありません。例えば、バリ料理の老舗レストランで、元5つ星ホテルのシェフによるバリ料理のコースを味わうと、お通しの海老せん、前菜のサテ4本、チキンスープ、サラダ、鶏やアヒルの肉をバナナの葉に包んで蒸したもの、牛肉やヤギのココナツミルク煮にデザート…とバリ料理を一通り味わえて、約2,500円。これに飲み物代やチップを支払えば3,000円程度にはなるでしょう。お寿司を1,000円以下で食べられる和食レストランや、1人1,000~2,000円の予算で食べられる和風居酒屋などもあるので、予算に合わせて贅沢と節約を使い分けたいですね。
食費は、現地の人と変わらない生活をするなら月1万円程度に抑えることもできますが、レストランや和食を多用するなら余裕をもって用意しておいた方がよさそうです。

交通手段はタクシーが無難

移動はタクシーが無難。メーター制で安心して乗れるブルーバードグループの料金は、初乗りで7,000ルピア。1キロごとに6,500ルピアが加算されます(※2017年11月時点)。約20キロ走って1,000円ぐらいなので、日本のタクシーよりはずっと安あがりです。自由に動きたい場合、レンタカーという手段も。レンタカー代金は1日約2,000~3,000円。別途ドライバー(1日約2,000円)を手配することも可能です。
現地の人たちのようにスクーターで移動したい人は、現地での免許証取得にトライ。(国際免許証や日本の免許証は正式には使えないそうです。)健康診断(有料)やペーパーテストなどを受け、免許証取得費用約10万ルピア(約800円)を支払えば、1年間バイクに乗ることができます。スクーターのレンタル費用は1日5万ルピア程度(約400円)とリーズナブル。ただ、道路は混雑しがちで、運転マナーも日本ほどよくないので、街中での運転は特に注意が必要です。なお、ローカルバスもありますが、時間が不正確で使い方がわかりにくいので、初心者には使いにくいかもしれません。
交通費は、どこに住み、どのぐらい移動するかによって変わってくるので、住宅を選ぶときは学校、オフィス、病院、スーパーマーケットなど、よく利用する施設との位置関係も考慮に入れて選びたいものですね。

意外な落とし穴!? 医療費と教育費は高くなる

長期移住の場合、医療費やお子さんの教育費についても用意する必要があります。
バリ島には日本人スタッフが常駐する病院もありますが、公的な健康保険が使えないので、医療費は高額になりがちです。現地の病院では治療できない場合、シンガポールの病院へ送られたり、日本に緊急帰国したりする場合もあり、渡航費用も必要になってきます。医療保険も「移住費用」の一つと考えて、備えておきましょう。
幼稚園や学校は私立に通わせる方が多いようです。現地で有名なインターナショナルスクール(バリアイランドスクール)の場合、幼稚園の年間授業料が約140万円。高校生の場合200万円を超えてきます。英語によるハイレベルな授業が受けられるとはいえ、なかなかの出費です。
インターネットは、ポケットWi-Fi+プリペイド式のSIMカードが便利。ポケットWi-Fiは日本で借りていく場合1日約300円から。現地で購入すれば約3500円から。SIMカードは数百円で買えるので、そこにプルサと呼ばれるインターネット料金を加算して使います。通信費用は、月6ギガバイト程度使って1,000円程度ですむようです。コンビニやカフェにはフリーWi-Fiも普及しているので、節約も可能です。
以上を総合すると、バリ島で暮らすために最低限必要な生活費は、1カ月あたり2~3万円。ただし、生活スタイルによって20万円にも30万円にもなる場合がある……ということになります。

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